農林水産省、都市と農山漁村の共生・対流推進会議は2月20日、第14回「オーライ!ニッポン大賞」の受賞者を発表した。都市と農山漁村の交流の活性化に取り組む団体、個人を表彰するもので、最高賞のグランプリ(内閣総理大臣賞)には、NPO法人のトチギ環境未来基地(栃木県益子町)を選んだ。
89件の応募の中から審査委員会で、グランプリのほか、大賞、審査委員会長賞、ライフスタイル賞を決定した。
グランプリのトチギ環境未来基地は、人手不足で荒廃が進む中山間地域の里山や森林の再生に向けて、担い手となる若者の育成に取り組んでいる。長期間滞在型の活動プログラムとして、若者4~6人が共同で生活し、地域住民と協力しながら森林の再生などに携わっている。2009年に始まり、参加者数は7年間で1万3千人を超えている。
グランプリに次ぐ大賞に選んだのは、国際トラクターBAMBA実行委員会(北海道更別村)、NPO法人の土佐山アカデミー(高知市)、一般社団法人の南島原ひまわり観光協会(長崎県南島原市)の3団体。
大賞の受賞団体のうち南島原ひまわり観光協会は、農林漁業体験民宿を中心にグリーン・ツーリズム事業を推進している。都市部の修学旅行生、外国人旅行者など、年間1万人以上を受け入れ、地域の活性化に貢献している。
他の受賞者は次の通り(敬称略)。
審査委員会長賞=大田原グリーン・ツーリズム推進協議会/株式会社大田原ツーリズム(栃木県大田原市)▽一般社団法人湯久保宿(東京都檜原村)▽株式会社Ridilover(東京都文京区)▽株式会社棚田LOVER’s(兵庫県市川町)
ライフスタイル賞=永井雄人(青森県鯵ケ沢町)▽坂本慎治・香奈子(新潟県小千谷市)、鍵山武男(高知県香美市)