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いらっしゃいませ! 第2902号≪2017年8月5日(土)発行≫掲載
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第917回「よその旅館ホテル」
富山県・南砺市 大牧温泉観光旅館
近藤 義幸さん
──どんな旅館ですか。
「山の中の静かな環境にある一軒宿です。小牧ダムの湖畔に建っており、庄川遊覧船に約30分乗らなければ行けません」
──どうして、そんな場所に。
「庄川の河原に源泉が湧いていて、住民が小屋を建て温泉を利用していたのですが、小牧ダムができることによりその小屋が水没してしまう。とても良質の温泉だったので、それではもったいないと、高台にこの旅館を建てたのです」
──自然の景観が素晴らしいとか。
「対岸まで30メートルぐらい。目の前に人工物はまったくありません。ほとんどの部屋が川側に面していて、部屋から新緑や紅葉、雪景色が楽しめます。運が良ければカモシカの親子も見ることができます」
──温泉は。
「湧出量は毎分360リットルと湯量が豊富で、源泉掛け流し。すり傷、皮膚病、胃腸病などに効能があります。塩化物泉で、毛穴に塩分が入ってふさぐため、温まったら冷めにくいのが特徴です」
──料理はどんなものを出していますか。
「北陸の海山の幸を使った会席料理です。できるだけ旬の食材を使っています」
──客層は。
「ほとんどが東京、大阪、名古屋方面から来る高齢の方。現役を退かれて、ご夫婦でゆっくりと過ごしたいという人です。テレビドラマの撮影場所として旅館がよく利用されるので、そのドラマを見てやって来る人も少なくありません」
──訪日外国人客は多いのですか。
「ネットで予約が入ってくる分は受け入れていますが、積極的にはとっていません」
【30室。平日1泊2食付き2万1750円(税込み)から】
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