静岡県富士市とJTBパブリッシングは2月16日、富士市のブランドほうじ茶「凛茶」を使った特集フェア「富士のほうじ茶BAR」を東京・新宿の「るるぶキッチン酒処 何方此方」で始めた。茶農家がプロデュースしたほうじ茶のブランディング、茶業界の活性化を目指す。フェアは3月10日まで。
富士市の茶づくりは、茶葉の生産から加工、販売までを一貫して行う「自製自販」が特徴。その中、子どもたちに急須での茶の入れ方を伝える茶の作り手で組織される「茶レンジャー」が2年がかりでほうじ茶の新ブランドとして凛茶を開発した。富士市内で育った荒茶の一番茶、その中でも選び抜かれた茶葉のみ使用。2021年6月3日には、富士市の小長井義正市長が「富士市ほうじ茶宣言」を行っている。
小長井市長
2月17日には、「富士市ほうじ茶宣言 in TOKYO」を開催し、会場を訪れた小長井市長は声高らかに開幕を宣言。小長井市長は「お茶の価格が低迷する厳しい中、若手農家が挑戦して凛茶が誕生した。市内では40を超える事業者がほうじ茶関連商品を提供しており、ほうじ茶の香りがする街づくりを今まで以上に展開していく」と話した。また、23年度はフランス・パリでほうじ茶を広める取り組みを検討していることを明らかにした。JTBパブリッシングの盛崎宏行社長は「るるぶ静岡では見開きで『富士のほうじ茶』グルメを紹介している。国内外にこの魅力を力強く発信していく」と述べた。
特集フェアでは、凛茶をブレンドし、オリジナルだし粉をかけて味わう名物「黒おでん」や、焼酎と合わせた「水出し『凛茶』ハイ」など43種類の食事の提供や、富士のほうじ茶の認定商品12点の販売が行われている。