温泉、入浴への渇望が作品に
日本秘湯を守る会が設立50周年を迎える。高度経済成長期の中、温泉旅館の大型化や団体旅行の大量送客など、旅をとりまく環境の変化を憂えた朝日旅行会(後の朝日旅行)の創業者、故・岩木一二三氏が提唱。それに賛同した山間部の小さな温泉宿33軒が集まったのが始まりだ。50周年記念式典には、現在の会員宿144軒が出席し、地域の自然や暮らしに根差した温泉文化、旅文化を守り、旅人の心に寄り添うという会の基本理念を継承し、これからの時代に向き合い、支え合っていくことを誓った。
日本秘湯を守る会の創立50周年記念式典では、マンガ大賞(2010年)を受賞し、映画化もされ大ヒットした「テルマエ・ロマエ」の作者として知られる漫画家のヤマザキマリ氏が記念講演を行った。世界の温泉や浴場を紹介しながら、自身の海外生活における入浴、温泉への渇望と、古代ローマへの関心が「テルマエ・ロマエ」という作品を誕生させたと語った。
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