経路検索サービス「乗換案内」のジョルダン(東京都新宿区、佐藤俊和社長)は10日、バスを対象とするMaaS事業(Mobility as a Service)の展開を強化すると発表した。
高速バス・リムジンバス、路線バス、自治体のコミュニティバスの運行ダイヤ、運賃をデータベース化し、同社の乗換案内で提供。同社がバス事業者向けに提供している「バスロケーションシステム」で収集するバスの運行情報やそれをAIで解析したデータも連動させる。バス停到達予測、渋滞予測、遅延を考慮したバス乗換検索を2020年春から提供する。多言語化、スマホ決済もすすめる。
ジョルダンが現在データベース化しているバス情報は、高速バス・リムジンバスのほぼ全て、全国の路線バスの90%(374社、2万4812系統)、コミュニティバス423社、3519系統。これらの中でバスロケーションシステムを導入したバスがAI解析の対象となる。
佐藤社長は同日開いた会見で、「バスは鉄道網を補完する重要な交通ネットワーク。時刻が分からない、いつ来るか分からない、バス停がどこにあるか分からない、といった利用者の課題を解決したい」と述べた。
会見するジョルダンの佐藤社長