観光経済新聞社主催、観光庁と観光関係8団体後援の「2014年度人気温泉旅館ホテル250選認定証授与式」が23日、東京の浅草ビューホテルで、入選施設、来賓など約500人を集めて盛大に開かれた。旅行業者の人気投票で上位250選に選ばれた施設に本社から「認定証」を授与。また同時に実施している「にっぽんの温泉100選」の上位3位も表彰した。さらに今回は特別賞として、にっぽんの温泉100選で大きく順位を上げた塩原温泉(栃木県)と、人気温泉旅館ホテル250選の中で、「東日本大震災からの復興のシンボルとして現地に元気をもたらした」としてスパリゾートハワイアンズ(福島県)を表彰した。
開会にあたり観光経済新聞社の積田朋子社長(人気温泉旅館ホテル250選・にっぽんの温泉100選実行委員長)があいさつ。「全国の旅館・ホテル数は約4万3千軒といわれるが、今回選ばれた宿はその中で最も人気があり、優れた施設といえる。今年度までに5年連続で入選された『5つ星の宿』は226軒。この『5つ星の宿』は本社が商標登録をしたブランドで、大手旅行業の企画商品にも使われ、社会的認知度が高まっている」「今回選ばれた250軒は、認定証にも記載されている『快適・安全・安心』を保証する立派な施設。日本の心を売る代表者だ。今後も精進を続けられることを祈念する」と述べた。
250選の実行委員から、日本観光振興協会の長嶋秀孝常務理事が今回の250選の選定経過を報告。「大手中堅の旅行会社、ネットエージェントの社員による、温泉地の旅館・ホテルの人気投票。昨年7月から10月まで投票を募り、事務局で厳正に集計。投票の多かった施設を250選に認定し、12月1日に開催された実行委員による審査会で満場一致で承認した」と報告した。
表彰に移り、まず「にっぽんの温泉100選」の上位3位までを表彰。12年連続で1位に選ばれた草津温泉(群馬県)からは、草津町の黒岩信忠町長、草津温泉観光協会の中沢敬会長ら4氏が登壇。「12年連続1位の称号をいただいたこと、草津町にとってこの上ない喜び。これからも皆さまに期待される草津温泉を作り上げていきたい」と述べた。
2位の由布院温泉(大分県)からは由布院玉の湯の溝口薫平会長、3位の下呂温泉(岐阜県)からは下呂温泉観光協会の瀧康洋会長ら3氏が登壇。それぞれ受賞の喜びを語った。
また今回から特別賞を制定し、温泉100選で前年のランク外から47位に大きく順位を上げた塩原温泉、東日本大震災からの復興のシンボルとして東北全体に元気をもたらしたスパリゾートハワイアンズを表彰した。塩原温泉からは那須塩原市産業観光部政策審議監の木下昭彦氏、ハワイアンズからは同社営業グループマネージャーの栗城修一氏が登壇した。
人気温泉旅館ホテル250選の表彰では、北から順に6地区の代表者が登壇。認定証を受け取った。
約500人が出席した式典(東京の浅草ビューホテルで)