日本公庫が消費者調査
日本政策金融公庫は7月に行った消費者動向調査の特別調査として、消費者の果物の購入についての調査を行い、結果をこのほど公表した。食に関して「健康志向」の人は果物の購入率が高いことが調査で分かった。
「食に関する志向」で回答の上位となった「経済性志向」「健康志向」「簡便化志向」の回答者別に、果物の購入状況を見ると、全ての果物で健康志向の回答者の購入率が最も高かった。
バナナは経済性志向の人が61.2%、簡便化志向の人が59.4%の購入率なのに対し、健康志向の人は73.3%。りんご、みかんも同様に、経済性志向の人が53.8%、52.7%、簡便化志向の人が51.0%、49.4%なのに対し、健康志向の人が69.8%、64.0%と、同様に突出している。
反対に「果物は購入しない」との回答割合は、経済性志向の人が23.3%、簡便化志向の人が24.8%なのに対し、健康志向の人は14.1%にとどまる。
最近1年間で購入した果物について、家庭用と贈答用に分けて聞いたところ、家庭用はバナナ(購入率66.8%)、贈答用はメロン(同11.0%)がそれぞれ1位だった。
2位以下は、家庭用はりんご(61.9%)、いちご(59.1%)、みかん(58.3%)、キウイフルーツ(52.1%)、ぶどう(50.3%)、すいか(46.4%)の順。
贈答用はさくらんぼ(8.0%)、ぶどう(7.9%)、桃(7.0%)、りんご(6.1%)、いちご(同)が上位だった。
果物を購入しない人は、家庭用が18.8%と約2割。贈答用は67.9%と約7割に達した。
家庭用で購入した果物について、購入した理由も聞いた。「おいしい」はいちご(37.6%)、りんご(32.8%)、みかん(32.7%)、ぶどう(30.9%)、バナナ(30.6%)が上位。
「健康に良い」はバナナ(13.2%)、みかん(12.8%)、りんご(12.4%)、キウイフルーツ(10.6%)、いちご(5.0%)が上位となっている。