KNT―CTパートナーズ会(KCP、4000会員)は5月30日、東京・白金台のシェラトン都ホテル東京で設立総会を開催した。総会には会員やKNT―CTホールディングス(HD)の関係者ら263人が出席。総会では、初代会長に堀泰則氏(ひだホテルプラザ会長、岐阜県高山市)を選出した。このほか、役員の選任、事業計画案、収支予算案などが話し合われた。旅館・ホテル、運輸機関、観光施設が三位一体となり、KNT―CTHDと共に地域の活性化や新規顧客の開発、誘客に取り組む。
総会では冒頭、旧近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟会長の西野目信雄氏、旧クラブツーリズムパートナーズ会会長の岡崎彌平治氏、旧近畿日本ツーリスト全国ひまわり会会長の仲地政英氏があいさつ。西野目氏は「旅行の主体となる旅館・ホテルだけでなく、交通、食、お土産が一緒にお客さまに対することは良いことだ」と期待した。岡崎氏は「インバウンドやMICE、SITを含む国内旅行の元気を取り戻すことが使命。一体感ある組織は、新しい旅行を作る原動力となる」と語った。仲地氏は「これまでも地域会社との交流や近旅連との活動で売り上げを伸ばしてきた。全員が潤うように力を注いでいきたい」と協力を誓った。
会社を代表してあいさつした丸山隆司社長は「OTAが台頭する今、持続的な成長を図るには地域交流事業全体で収益を上げるビジネスモデルを作らなければならない。近畿日本ツーリスト(KNT)の営業力、クラブツーリズム(CT)の企画力、集客力を生かし、KCPの期待に応えていきたい」と意気込んだ。また、持続的な成長に向けて(1)お客さまに選ばれ、購入される魅力ある商品の仕入れ、企画造成(2)販売チャネルの強化(3)ウェブや顧客データの統合などKNTとCTの一体化―の三つを重点的に取り組むと強調した。
総会では、会長として選出された堀氏があいさつ。「会社の事業構造改革の中、新しい時代に対応できる組織が必要となった。組織の目的は、地域の活性化と誘客だ。また、『共生と共創』をテーマに、会社とKCPが一体となり地域の魅力を発信し、協業体制で地域を作り上げていきたい」と決意を述べた。また、今年度の事業計画案として女性経営者、女性従業員向けの文化講座「女性文化講座」や、各連合会や支部の相互交流を図る「全国交流事業in札幌」の実施、収支予算案などを議論、承認した。
KCPの事業目的は、(1)地域の活性化を図るため、会社と協力して新規顧客の開発、誘客を推進する(2)インバウンド、ウェブを成長領域と捉え、会社と共に相互の発展に努める(3)お客さまへのサービス向上に向けて会社と連携し、お客さまのリピート化を図る(4)会員施設への誘客強化を図るために、現地研修、キャラバンをサポートする(5)会員施設への誘客を目的とした国内キャンペーンを会社と共に実施する(6)その他、本会の目的を達成するために必要な事業を行う―の六つ。
選任された本部役員は次の通り(役職、氏名、敬称略)
名誉会長・丸山隆司(KNT―CTHD社長)▽会長・堀泰則(ひだホテルプラザ)▽副会長・田ヶ原聡(近畿日本ツーリスト首都圏社長)▽同・小山佳延(クラブツーリズム社長)▽同・濱野清正(洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス)▽同・菊地善雄(愛真館)▽同・渡邉和裕(風望天流太子の湯 山水荘)▽同・春原良裕(志賀ハイランドホテル)▽同・鈴木茂男(ホテル南風荘)▽同・野尻辰彦(穂高荘山のホテル)▽同・萬谷正幸(瑠璃光)▽同・中照策(かつうら御苑)▽同・梅林義彦(ホテルかめ福)▽同・大木正治(ホテル葛城)▽同・宮原知司(ホテル龍登園)▽同・宮里一郎(沖縄ホテル)▽同・藤本正孝(城西館)▽同・渡邊克仁(北都交通)▽同・上田両四郎(南禅寺順正)▽監事・佐野喜一郎(ホテル佐野家)▽同・野澤幸司(ホテル小柳)▽同・河合徹(大滝鍾乳洞)▽専務理事・吉田卓二▽常務理事・酒井博(KNT―CTHD執行役員国内旅行部長)▽同・三上勇▽理事・吉岡敬泰(クラブツーリズム執行役員テーマ旅行本部副本部長)▽同・髙浦雅彦(近畿日本ツーリストコーポレートビジネス社長)▽同・瓜生修一(KNTウエブトラベル社長▽同・稲田正彦(KNTグローバルトラベル社長)▽同・鍵岡靖泰(クラブツーリズム国内旅行部長)▽同・峯村直子(同地域交流部長)
堀会長
丸山社長