大分県湯平温泉の旅館山城屋(二宮謙児代表)は今春、「和装婚」をテーマにした写真を撮影するサービスを付けた宿泊プランを発売する。急増する訪日外国人観光客に対する新たな受け入れプランとして、県内の異業種とともに協力し、インバウンド対応の質の向上、さらなる誘客の拡大を目指す。
同宿泊プランは、二宮代表が会長を務める「インバウンド推進協議会OITA」の異業種連携事業として実現。同協議会の会員で、佐伯市でエステ店を経営する秋元早苗さんが着付けや撮影などのコーディネートを担当する。外国人だけでなく日本人の予約も可能だ。
また、サービスを紹介する宣伝用の撮影を、2月12日に同旅館で実施。県内の大学院に留学するインドネシア人男性とタイ人女性が撮影モデルとなり、旅館の玄関や内部のほか、温泉街の石畳通りなどで写真を撮った。
二宮代表は「外国人は日本の着物文化に興味を持っている。日本の魅力を体験できる新たなコンテンツとして紹介していく」と訪日客の誘客拡大に向けて期待を寄せた。
今後、新たな写真コンテンツとして甲冑(かっちゅう)も導入する予定だ。
湯平温泉の石畳通りで宣伝用の写真を撮影