日本観光振興協会(日観振)の通常総会が6日、東京都港区の東京プリンスホテルで開かれた。任期満了に伴う役員改選では、山西健一郎会長が退任し、新しい会長に三井不動産会長の菰田正信氏が選出された。菰田会長は就任のあいさつで、三井不動産でのホテル・リゾート事業の経験や、経団連で観光委員長を務めた経歴を生かし、「課題に正面から向き合い、観光産業の持続的な発展に向けて全力を尽くしたい」と抱負を語った。
菰田会長は「観光産業は国の基幹産業となり得るポテンシャルを有する総合産業。わが国にとっては大変重要な産業で数少ない成長産業だ。そのような重要な産業の中で、特に国内観光の振興に中心的な役割を果たしている当協会の会長を拝命し、身の引き締まる思いだ」と述べた。
退任する山西氏は3期6年間にわたって会長を務めた。山西氏は「平成30年に日本観光振興協会の会長に就任した。6年が経過しようとしているが、その半分以上がコロナウイルスとの戦いだった。皆さまのご協力のもと、観光業界として最大の危機を乗り越えることができた」として、役員や関係者に感謝の言葉を述べた。
役員改選で選出された新任役員は次の通り(敬称略、新任者のみ掲載)。
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