翔峰(長野県美ヶ原温泉)は4月16日、宿泊者が日本茶の魅力を無料で体験できるスペース「茶房IPPUKU」を開設した。オランダ出身の若女将が日本茶の魅力や世界観を提供する。
コロナ禍により全国の旅館で宿泊者への呈茶を停止、廃止する動きが見られる中、同館は「スタッフ一人ひとりがお客様一人ひとりに寄り添う」の経営理念のもと、もてなす側と宿泊者を茶を通してつなぐ空間として茶房IPPUKUを設えた。
茶をもてなす若女将、ノエル・ライカーズさん=写真=は、インバウンド推進室での外国向け商品の企画、販売などを経て、今年4月に同館の若女将に就任。ノエルさんが全国から厳選した「静岡県岡部の高級玉露」と「宮崎県産釜炒り製玉緑茶」を採用し、急須を使用しない新スタイルで茶を入れる。日本茶の味わいとともに非日常感を感じる空間の演出にも注力する。「非日常体験と思い出に残る特別なひと時を、『お客さまを思う気持ち』を乗せて提供してまいりたい」と同館。併設する物販コーナーでは常時10種類の茶の販売も行う。
若女将ノエル・ライカーズさん