「星のやグーグァン」、台湾原住民の文化体験「タイヤル族のしらべ」開始


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 「星のやグーグァン」は、台湾原住民の文化体験「タイヤル族のしらべ」の提供を開始した。

台湾中央山脈の麓に佇む温泉リゾート「星のやグーグァン」は、2019年10月6日に、台湾原住民・タイヤル族の文化に触れるアクティビティ「タイヤル族のしらべ」を提供開始しました。タイヤル族文化伝承の第一人者でもある地域の講師から生活文化や信仰を学び、祖先との通信・祭りや結婚式でも用いられる口琴(こうきん)を製作し、鳴らす体験ができます。本アクティビティでは、台湾に根付くディープな文化に出会えます。

台湾原住民の生活文化に出会う

星のやグーグァンは、台湾・台中の郊外にある温泉地、谷關(グーグァン)にある、温泉リゾートです。「温泉渓谷の楼閣」をコンセプトに2019年6月30日に開業しました。

谷關には台湾三大原住民であるタイヤル族が暮らしています。「タイヤル族の物語」は、彼らの生活文化・信仰・哲学を学ぶとともに、コミュニケーションツールである口琴(こうきん)を製作し、鳴らす体験ができるアクティビティです。

はじめに、紋面(顔の入れ墨)・織物・口琴といったタイヤル族の三大特色および、それらの意義や歴史について学びます。さらに、参加者は彫刻刀を使って竹を削り、口琴を作ります。最後に、削った竹の弁を紐で引っ張りながら振動させ、音を出すことに挑戦します。

谷關に暮らすタイヤル族

1907年、谷關で温泉を発見したのはタイヤル族であるといわれています(注1)。谷關には松鶴(ソンハー)・裡冷(リーラン)・白冷(バイラン)といったいくつかのタイヤル族の集落があり、現在は約3600名のタイヤル族が暮らしています。星のやグーグァンの敷地も、かつてはタイヤル族の狩りや山遊びの場であり、庭園内の松には彼らが明かりの燃料として樹脂を採取していた跡が残っています。    注1:参考 中華民国(台湾)交通部観光局

口琴は大切なコミュニケーションツール

口琴はタイヤル族にとって重要な伝達手段です。彼らは口琴を使用し、仲間に敵の侵入を知らせます。また、大自然の中で祖先の霊との懸け橋ともなります。その他、祭りや結婚式、愛の言葉を交わす際にも用いられています。さらに口琴の素材とデザインは多様で、一般男性や村長、呪術師など使用する人の位や用途によっても異なります。こうしたタイヤル族の文化に根付く口琴を知ることで、台湾原住民の文化風習への理解が深まります。

講師はタイヤル族文化伝承の第一人者

講師は、谷關に暮らすタイヤル族の「鄭保雄(ツンバオション、タイヤル語名:Popaw)」氏です。鄭氏は、タイヤル族の文化・祖先の知恵を次世代に伝えたいという想いから、長年にわたり熱心にタイヤル族文化の推進を続けています。13歳の頃から、罠を使った動物の捕まえ方、口琴の作り方および演奏方法などを、親や家族から習い育ちました。タイヤル族文化に精通しており、その伝承に注力する第一人者としても知られています。

「タイヤル族のしらべ」概要

日程 :毎週金・土・日曜日

時間 :10:00〜11:30

料金 :無料

定員 :12人

場所 :多目的室(星のやグーグァン施設内)

対象 :宿泊者

予約 :フロントにて当日9:00までに予約

備考 :都合により、開催日が変更になる場合があります。

 
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