星野リゾートは13日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で会見を開き、新規事業の進ちょく状況を報告した。東京・大手町で開業準備を進める旅館「星のや東京」は、開業日を7月20日に決定。北海道旭川市では既存ホテルの運営を来春から始める。
星のや東京は地下鉄大手町駅から徒歩2分のビジネス街に位置する地上17階建ての日本旅館。1階の玄関で靴を脱ぐ純和風スタイルで、2階にフロントとカンファレンスルーム、3〜16階に客室、地下にダイニングルームを設置。最上階の17階は、同地から新たに湧き出た温泉を利用した内湯と露天風呂を設置する。
客室は各階6室ずつの計84室。面積約50平方メートル(定員2人)、同約80平方メートル(同3人)の2タイプ。
客室階に1カ所ずつ、宿泊客専用の「お茶の間ラウンジ」を設ける。スタッフが常駐する24時間のラウンジで、チェックイン時に茶、夜に日本酒、朝におにぎりと味噌汁など、時間帯ごとにさまざまなサービスを行う。「日本的な団らんを楽しんでもらいたい」と、客室にこもらずラウンジと客室を行き来してもらう滞在を提案する。
価格は1泊7万8千円から。
北海道旭川市では、「旭川グランドホテル」(237室)の運営を来春から行う。同社初の都市ホテル運営。「都市観光の需要が大きく存在する。ビジネスホテルの新しいサービスのあり方を追求したい」(星野佳路代表)と、従来の商用客に加え、観光客の取り込みに力を入れる方針を示した。「旭川をトライアルとしたい」(同)と、各地で観光客をターゲットとした都市ホテルの運営を行いたい意向も示した。
星野代表