JTBは1月19日、「JTBグループ・ニューイヤー・パートナーシップ・ミーティング2023」を東京都新宿区の京王プラザホテルで開いた。リアル開催は3年ぶり。年始のあいさつとして山北栄二郎社長は「ポテンシャルが高く、経済効果も大きなツーリズム産業の活性化によって経済の下支えが十分可能だ」と指摘。その前提として、「オーバーツーリズム」「人材不足」「観光DX」というツーリズム産業の三つの課題に対処する必要があると示し、「JTBグループとしてもしっかり向き合っていく」と強調した。
国内の宿泊・観光事業者や鉄道、航空など交通・輸送事業者や海外旅行関係者、観光庁はじめとする関係団体などから約400人が参加した。
山北社長は、オーバーツーリズムについて「サステナビリティの観点からも取り組みが必要。もっぱら都市型観光の課題であり、地方への需要分散が重要だ」と指摘。「例えば、国立公園の観光の活性化、アドベンチャー・ツーリズムの推進が有効だ。結果として、地方を回遊する流れをつくることや、コンテンツ開発に伴う消費単価の向上などさまざまな価値創造が可能だ」と語った。
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