「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録全国推進協議会は、12月1日までに体制変更を行った。会長に元文化庁長官、多摩美術大学理事長の青柳正規氏、会長代行に全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の井上善博会長が就任した。協議会の事務局は、日本温泉協会から全旅連に移った。「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録を目指す活動を国民的な運動、全国的な取り組みに拡大するため、推進態勢を強化した。
全国推進協議会は、日本温泉協会、日本旅館協会、全旅連の会長が発起人となり、2023年4月に発足した。自民党、公明党の国会議員でつくる「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録推進議員連盟、賛同する都道府県知事でつくる「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会と連携し、民間の立場から推進活動に取り組んでいる。
協議会会長には、日本温泉協会の笹本森雄会長が就いていたが、温泉関係者や旅館・ホテル関係者などにとどまらず、国民的な機運を醸成し、さまざまな分野に参加、協力を呼び掛けるため、青柳氏に就任を依頼していた。青柳氏は、元文化庁長官で文化行政に精通しているほか、日本温泉協会が設置している登録に向けた有識者検討会の座長を務めている。
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