
平井知事(左)と、山本知事(右)が秡川長官(中央)に要望書を提出した
「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会(会長=青柳正規・多摩美術大学理事長、事務局=全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)は15日、東京の衆議院第2議員会館で総会を開き、2028年のユネスコ無形文化遺産登録に向けた国内候補に「温泉文化」を選定するよう政府に求める決議を採択した。一方、「『温泉文化』のユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会」(会長・平井伸治鳥取県知事)は、登録実現への支援を、14日に中野洋昌国土交通相、15日に秡川直也観光庁長官に要望。最短での登録に向けて官民を挙げて取り組みを強化する。
日本からの遺産登録は2年に一度とされ、次の2026年は「書道」が国内の候補として既に決定済み。その次の28年は「温泉文化」と「神楽」が候補として名乗りを上げ、それぞれが活動を進めている。
青柳会長は「次の国内候補が今までの流れでいけば今年決定する。28年の早期登録を目指す私たちにとって、今年が勝負の年。現在、協議会は100万筆を目指した署名活動を展開している。登録を望む多くの国民の声を首相に届けたい」とあいさつ。協議会は登録に賛同する人々から署名を集める運動を現在展開中で、5月末までに100万筆を獲得し、首相に届ける計画だ。
温泉文化の無形文化遺産登録を目指す議員連盟の赤羽一嘉会長代行(衆院議員)、知事の会の山本一太事務局長(群馬県知事)があいさつ。議員連盟所属の衆参議員らが温泉文化に対する思いや業界活動を応援するメッセージを寄せた。
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