源氏物語が記録の上で確認されてから今年で千年になるのを記念したイベント「源氏物語千年紀in湖都大津」が3月18日、紫式部が作品の着想を得たとされる大津市の石山寺などを会場に始まった。主催は、大津商工会議所など約30の団体からなる実行委員会。期間は12月14日まで。
オープニングセレモニーは大津プリンスホテルで行われた。宮崎君武実行委員長(大津商工会議所会頭)が「源氏物語にかかわりが深い社寺仏閣や観光スポットを全国発信するとともに、このイベントを滋賀の自然の美しさを千年後まで伝えるための出発点としたい」とあいさつした。
石山寺では、メーンイベントの「源氏夢回廊」が開催される。日本刺繍による「源氏物語展」をはじめ、「田辺聖子源氏物語文学館」、大津市在住のロボットクリエーター・高橋智隆氏が制作したロボットを展示する「未来千年館」などで構成される。期間中、15万人の来場者を見込んでいる。
石山寺山門前でテープカットが行われた