知床グランドホテル北こぶし(北海道斜里町ウトロ温泉)の桑島大介社長(38)がこのほど、観光経済新聞社北海道支局(札幌市)を訪れ、自館の事業展開と地元である知床観光の充実に向けた取り組みを語った。
ホテルでは生産性の高い魅力ある職場づくりを目指し、従業員給与や労働条件の改善を進めている。
知床観光の拠点であるウトロ温泉にはホテル、旅館、国民宿舎、民宿など約20の宿泊施設があり、年間44万人余りの宿泊客が訪れる。しかし、夏季が中心で冬季観光の拡大が課題となっており、地元では知床の大自然や雪を生かした体験観光の充実に力を入れている。
知床斜里町観光協会の副会長も務める桑島氏は、「スノーシューでの森歩きや知床5湖めぐり、2月の流氷原ウォーキングなど、冬の知床ならではのアクティビティーを体験しに来てほしい」と述べた。
桑島氏は桑島繁行前社長の長男で7月に専務から昇格。繁行氏は会長職に就いた。