「都市観光とウォーターフロント」テーマに学生サミット


都市観光とウォーターフロントをテーマに開かれた

都市観光とウォーターフロントをテーマに開かれた

 「都市観光とウォーターフロント」を研究テーマに第5回全国観光学科学生サミットが6、7日の2日間、東京・八王子の杏林大学で開かれた。

 立教大学(観光学科、交流文化学科)、杏林大学(応用コミュニケーション学科古本泰之ゼミ・野口洋平ゼミ)、川村学園女子大学(観光文化学科丹治朋子ゼミ)、阪南大学(国際観光学科大谷新太郎ゼミ他)、横浜商科大学(貿易・観光学科ホスピタリティ研究会)の5大学から53人の学生が参加した。

 6日は8班に分かれて銀座、築地、月島、豊洲、新橋、汐留、浜松町、お台場、有明地区を若い感性と観光客の目線で取材。7日午前に調査分析結果をまとめ、同日午後、班ごとに発表を行った。

 各発表では「歌舞伎座は外国人客も多く重要な観光資源だが、開場までの待ち時間が長いため行列ができていて、景観上、交通上の妨げになっている」「お台場は『近場のリゾート・非日常の空間』として日本人観光客にも外国人観光客にも人気のあるウオーターフロントスポットだが、公共交通機関が少なく運賃も高い」「浜離宮恩賜庭園は都心で日本情緒を味わえるスポットで外国人にも人気が高く数カ国語のパンフレットが用意されていたが、17時の閉園アナウンスが日本語のみで行われていた」など、運営者側が見逃しがちな細かい問題点が指摘された。

 「月島もんじゃストリートには外国語パンフレットがない。『下町』のコンセプトを強化して訪日外国人旅行客にも目を向ければ、地域にとって強力な誘客装置になるはず」など、改善提案も数多く出た。

 同サミット開催の意義について阪南大学の大谷准教授は「複数大学から観光を学ぶ学生が集まり、共同作業を通じて相互交流をすることで、観光についてより深く考える機会になれば」と話す。

 準備大会も含め過去5回開かれた同サミットの中で知り合った学生たちが、観光業界への就職活動で情報を交換しあうなど実利的な効果も出てきている。大手旅行会社に同期として入社した例もあるという。

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