新潟県旅館組合青年部(柳一成部長=ひなの宿千歳)は8日、同県岩室温泉の富士屋で新年会を開き、「風評被害にも負けない顧客との太いパイプづくりとは」と題してパネルディスカッションを展開した(写真)。震災による風評被害を乗り越えるために各旅館が取り組んだ施策をパネリストの部員らが伝授した。
パネリストは野沢幸司・同組合理事長(ホテル小柳)、柳一成・青年部長、武藤慶太・旅館総研委員(富士屋)、白崎純也・地域発見委員長(みのや)。
湯田上温泉で旅館を経営する野沢氏は「風評被害に負けない旅館は地元のお客さまを大事にしている。戦略としてはテレビ、ラジオ、新聞の情報発信を常に行っている」と、自館の戦略などを講演。
白崎氏は「自分自身がお出迎えをするよう心掛けている。さらに地元の年配女性には厚く接待をしている。エージェントさんなど名刺交換をしたときは定期的にメールで情報を配信している」など、顧客との上手なパイプ作りを伝授した。