日本観光旅館連盟(佐久間進会長、4181会員)は、06年冬季の営業概況調査をまとめた。対象期間は06年12月~07年2月、回答数は約320軒。全国平均でみると、客1人当たりの総消費額を示す総宿泊単価は、前年同期比1.0%増の1万7234円となった。客1人当たりの基本宿泊料売上高を表す宿泊単価も同2.0%増の1万1540円で、2年連続のプラスを示し、単価額の下げ止まりを印象づけた。定員稼働率は、冬季としては92年に40%を下回って以降、33~37%の間で推移、今季は同0.3ポイント増の34.1%となった。
総宿泊単価は、規模別でみると、大規模(80室以上)が同1.9%増の1万6580円だったが、中規模(31~79室)は同0.4%減の1万7842円、小規模(30室以下)は同1.5%減の1万9882円だった。地域別では、近畿が0.7%減、四国が1.6%減と前年同期を下回ったが、その他はプラス、特に北海道は4.0%増だった。
宿泊単価は、大規模が同2.3%増の1万870円、中規模は同1.5%増の1万2258円となったが、小規模は同0.3%減の1万3937円。北海道は同5.1%増、九州は同3.8%増で9千円台に回復した。
定員稼働率は、大規模が同2.1ポイント減の36.7%だったが、中規模は同4.2ポイント増の32.3%、小規模が同2.8ポイント増の25.5%になった。地域別では、北海道、中部、九州でダウン。全国平均の月別では、12月が同2.0ポイント減の34.1%、1月が同0.3ポイント減の31.6%とふるわなかったが、2月は3.1ポイント増の36.8%になった。
1日1室当たりの売上高は、全国平均で同0.2%増の2万2032円、規模別では大規模が同1.8%減の2万1791円、中規模が同4.0%増の2万2712円、小規模が同1.1%増の2万1513円だった。