大阪観光局は9月25日、「大阪MICEビジネス・アライアンス2019年度第1回定例会」を大阪市中央区の綿業会館で開いた。
G20大阪サミット関西推進協力協議会特別アドバイザーとして、G20の準備から開催まで一貫して関わった大阪観光局MICE専門官の東條秀彦氏がサミット全般の取り組みや体験談を披露した=写真。
東條氏はG20が開催されたことで大阪の知名度とブランド力が向上し、MICE開催が増えていると指摘。ユニークな場所で開催したいという要望も多く、今後どのように受け入れるのかが課題だとも述べた。ユニークベニューの成功例として、黒門市場で開催されたユニークベニューパーティーも紹介した。
大阪は1995年のAPEC以降、大規模な国際会議がなく、MICE受け入れのノウハウがなかったと東條氏。国へ提案書を提出するため、ホテルのスイートルームの数など細かいスペックを調査するのに苦労したことや、晩さん会における車の停車場所など、細かな打ち合わせが必要だった―などの体験談を話した。調査したデータはその後の大型MICE受け入れに役立っているとも述べた。
第2回の定例会は10月31日、ハイアットリージェンシー大阪で「G20大阪サミット首脳会合を支えたケータリングと宿泊おもてなし(仮)」と題して行う。講師にハイアットリージェンシー大阪総支配人のミリアム・バロリ氏を迎える。