日本音楽著作権協会(JASRAC)はこのほど、平成元年から平成31年にかけての著作物使用料の分配額トップ100を発表した。1位はSMAP「世界に一つだけの花」(槇原敬之作詞・作曲)、2位は五木ひろし・木の実ナナ「居酒屋」(阿久悠作詞、大野克夫作曲)、3位はアニメ「エヴァンゲリオンBGM」(鷺巣詩郎作曲)となった。
ランキングは、「平成」期にJASRACが作詞家、作曲家、音楽出版社などの権利者へ分配した著作物使用料の合計額の上位100曲をまとめたもの。CDや配信による売り上げだけでなく、コンサート、カラオケ、放送などあらゆる利用が反映されている。
CDの売り上げ枚数が最大になった平成10年を頂点として平成元年代、10年代はCDの利用が大きな比率を占めていたが、その後、DVDやブルーレイを中心とした映像での利用や、ネット配信における利用の比率が大きくなっている。
「CD、DVD、配信など利用の変化がある中でも、カラオケやテレビ、ラジオなどの放送における利用は常に変わらず多くの人の耳に触れ、歌われることで、これらを通じた対価還元がクリエーターを支えてきた」とJASRAC。