SNSアカウント運用代行サービスなどを運営するトリドリ(東京都渋谷区)はこのほど、ユーザー行動からみる観光業界のSNSの実態に関するアンケート調査を行った。
アンケートは昨年12月13日から20日、アンケートサービスのFastaskを活用したインターネットリサーチで実施。全国10~50代の男女474人が回答した。
旅行先を選ぶ時、SNSの情報をどの程度重視するかについて、「かなり重視する」が17.0%。次いで「重視する」が43.8%、「あまり重視しない」が26.3%、「全く重視しない」が6.3%、「SNSを使っていない」が6.5%。「従来はウェブ検索が重宝されていたが、SNSの発展によりSNSで旅行情報をリサーチする新習慣が生まれた」と同社。
SNSの情報から旅行した経験がある人の滞在期間は、「日帰り」が23.2%、「1泊2日」が52.3%、「2泊3日」が20.5%、「3泊4日」が4.1%。「日帰りよりも長期宿泊を前提とした旅行が多い傾向にあり、県や市などの自治体でもSNSの情報発信を強化することで、地域全体の経済効果に期待できる」と分析している。
どんな投稿を閲覧すると旅行に行きたくなるのかについて、「絶景スポット・写真映えする場所の風景」が57.7%、「現地の情報についての説明」が45.1%、「割引などのお得な情報」が44.5%。「長期滞在を検討する人は割引情報を求める傾向にある」としている。
「集客にはユーザーがSNSから旅行に関する情報を収集している新習慣を考慮し、効果的なプロモーション施策を行う必要がある」と同社。