専門学校日本ホテルスクールは8日、卒業発表会を開いた。3回目となる今回の卒業発表会の共通テーマは「SNSマーケティング」。昼間部ホテル科・英語専攻科のレストランマネジメントゼミから14チーム、昼・夜間部ブライダル科のブライダルゼミから11チーム、夜間部ホテル科のホテルゼミから7チームがエントリー。校内予選で選ばれた各ゼミ2チームの合計6チームが昨年8月に完成した同校新校舎でプレゼンテーションを行った。
レストランマネジメントゼミの発表では、SNSマーケティングを使った新規レストランの事業提案を行った。レストラン開業を目的として各チームが立地を設定し、事業計画を立案。プロジェクトリーダー、経理、商品マネージャー、マーケティングマネージャーなど必要な職種をチームごとに決めて役割を分担し、投資家として審査を行う講師、宿泊施設・ブライダル関係者などの来賓らにプレゼンテーションを行った。
ブライダルゼミの発表では、新規婚礼施設のマーケティングとプロモーションを提案。都内の指定されたエリアで新規婚礼施設を立ち上げるにあたって、競合他社の戦略を把握し、ポジショニングやペルソナを設定。集客を目的とした具体的なサービスや商品、新プランを立案し、SNSを活用したプロモーション戦略を企画した。
ホテルゼミの選抜チームは、地域活性化を目指す魅力・価値の創出について発表した。魅力の創出、インバウンドの取り組みと地方の活性化について学生目線で考えた。一定の条件のもとで宿泊施設を選定し、現状の把握、新しい発想から集客、活性、発展につなげることをチーム内でディスカッション。SNSの活用が地域共存、地域の活性化にどのようにつながるかを考え、発表した。
2021年に創立50周年を迎えた日本ホテルスクールは、コミュニケーションツールを利用した発信力を磨き、ホテル・ブライダル業界でデジタル社会に対応できる人材を育成する新学科「ホテルSNSコミュニケーション」を24年4月に新設する。
卒業発表会の様子