東武鉄道が運行する新型特急車両N100系 SPACIA Xはこのほど、第23回日本鉄道賞の「日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞」を受賞した。日本鉄道賞は、鉄道に対する国民の理解と関心を深め、強力な支持を得ることなどを目的に、鉄道に関する優れた取り組みに対して表彰するもので、同社の特別賞の受賞は初。
選考委員会によると、旅の選択肢を広げる豊富な座席の種類や、沿線店舗と協力した限定カフェメニューの提供など、新時代を担う観光・特急列車としての在り方が評価された。
SPACIA Xは東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線の浅草駅―東武日光駅、鬼怒川温泉駅間を結ぶ特急列車として昨年7月に運行開始。従来のスペーシアからデザイン性と機能性の両方を強化し、竹編み細工など江戸の手仕事を思わせる工芸品のようなたたずまいや、ソファー席、ラウンジ席など豊富な座席が特徴。幾度も乗車したくなる上質な空間を提供する。