離れ客室、治部煮が自慢
第990回よその旅館ホテル
――創業は。
「前身は、今の金沢城公園に隣接する尾山神社近くの社交施設『金谷館』で、昭和8年に湯涌温泉に移り、内湯かなや旅館としてスタートしました」
――客層は。
「湯涌温泉は開湯1300年の歴史があり、金沢の山間の奥座敷として地元の方々に愛されております。一方でインターネットの時代となり、北陸新幹線も開業しましたので、関東などのお客さま、海外からのお客さまも増えています」
「湯涌温泉は、アニメ『花咲くいろは』(2011年テレビ放送)の舞台のモデルになったことから、作品のファンが多くお越しになります。物語に登場するお祭りを地元で『湯涌ぼんぼり祭り』として再現し毎年秋に開催していますので、リピーターになっていただける方も増えています。古き良き風情を守りながら、新たなお客さまにも喜んでいただけたらと思います」
――客室数は。
「客室数は21室です。半露天風呂付き、檜(ひのき)風呂付きの客室を含めて本館に18室あります。離れの『青巒荘』には3室あり、全室に専用の風呂がございます。青巒荘には、露天風呂付き純和風客室や、2階建てで1階と2階の両方の部屋をご利用になれる客室がございます」
――浴場は。
「男女別に露天風呂と内湯の大浴場があります。個室の貸し切り風呂も人気です」
――料理は。
「金沢の郷土料理『治部煮(じぶに)』はそぎ切りにした鴨(かも)、季節の野菜、すだれ麩(ふ)を使った椀物で、創業当時から受け継いだ当館自慢の味です。ノドグロ、加賀野菜、能登牛などを使った季節の料理と併せてご堪能いただきたいと思います」
【1泊2食付き1万5千円(税別)から】
金沢 湯涌(ゆわく)温泉の旅館 かなや【公式サイト】