旬の料理とお湯の宿
第1043回よその旅館ホテル
――「旬の料理とお湯の宿」をうたっています。
「もともと料理屋をやっておりました。祖父と父の代に敷地内で井戸を掘ったところ、温泉が湧き出しまして、そこに温泉施設を作り、その後、旅館も始めました。宿の向かいでは食事どころの『常盤荘別邸霧島津』も営業しています。ほかに、仕出し弁当も作っています」
――どんな温泉ですか。
「常盤温泉と名乗っておりまして、泉質は低張性中性冷鉱泉。やけど、切り傷など外傷系、婦人病全般に効くといわれます。内湯と露天風呂、貸し切りの家族風呂があります。客室は13室ですが、そのうちの3部屋は露天風呂付きです」
――料理について。
「都城は畜産の町で、牛と豚の出荷量が日本一です。地元の宮崎牛や宮崎ブランドポークを使った料理をお出ししています。夕食のメインは豚肉の鍋『とんちり鍋』。ブランドポークの中でも、大豆のしぼりかすを食べさせて育てた『きなこ豚』を使っています。プランにより、宮崎牛の貴重な部位のヒレを使ったステーキをお出しします。料理とともに、地元の焼酎も豊富に取りそろえています。出荷量日本一の『霧島』や、地元の小さな蔵の焼酎もあります」
――客層は。
「料理をゆっくり楽しみたいという県内や近県の方が多いです。コロナの前は外国の方も3分の1ほどいらっしゃっていました」
――今後は。
「食材に恵まれている地の利を生かし、おいしい料理を引き続き提供することと、エリア全体のPRに力を入れていきたいです」
――料金は。
「1泊2食で税別1万2千円からです」
【13室、約40人収容】
【公式】旬の料理とお湯の宿 常盤荘