
人気の「たこ釜飯定食」
第922回よその旅館ホテル
──「山陽路随一の温泉、味自慢の宿」とあります。
「山あいの静かな環境にある温泉地です。昔から湯田、湯本、俵山、川棚とともに『防長五湯』と呼ばれていました。宿は昭和36年の創業です」
「温泉はラジウム濃度が高く、神経痛、筋肉痛によく効き、体のメンテナンスに来られるリピーターも多いです。大浴場と露天風呂、二つの家族風呂があり、川(夜市川)に面した露天風呂からの景色もいいですよ。日帰り入浴もやっており、年間4万人が訪れています」
──料理は。
「タコを使った釜飯を山口県で初めて作り、その定食『たこ釜飯定食』が名物になっています。地元の漁師と提携しているので新鮮な魚が豊富に入ってきます。周南ブランドの『徳山ふぐ』『周防はも』『周南たこ』を使ったお食事プランもとても人気があります。日帰り入浴のお客さまも3分の1ぐらいは食事とのセットでと頼まれます」
──どんなお客さんが多いですか。
「広島の方が多いです。あとは京阪神と県内も多いです」
「客室のおよそ半分が離れです。部屋にも温泉を引いており、誰にも気兼ねせずゆっくりと入ることができます。最近は予約の際に離れを指定するお客さまが増えましたね」
──経営の悩みは。
「従業員の確保が難しいです。若い人材を取り込み、おもてなしを盛り上げていきたいですね」
──これからどんな宿に。
「当館の『あの料理が食べたい』というような新しい名物を作り、また、消費単価を上げていきたいですね」
──1泊2食の料金は。
「1万2千円からです」
【18室、約80人収容】