黒潮の幸でおもてなし
第1068回よその旅館ホテル
――宿の特徴を教えてください。
「足摺宇和海国立公園内の風光明媚の地に広い敷地を持つホテル。すべての客室が海側に面していて太平洋を望めます」
「別館『岬の風』はコテージ風で、各部屋のデッキには太平洋が一望できる露天風呂を備えています。部屋は7・5畳の和室と、ロフトにツインベッドが付いた客室の2タイプ。ペット同伴専用客室もあります」
――海の眺めが素晴らしいのでしょうね。
「夏場の景色もいいですが、10月下旬から2月までロビー横のテラスから見られる『だるま夕日』は必見です。だるま夕日とは、海面に沈む太陽が、だるまさんのように見える現象で、お客さまからとても好評です」
――料理は。
「海沿いということで、夕食は四季折々の旬な海鮮を使ったメニューです。土佐ということで、『カツオのたたき』は必ず入れています」
――どんな客層が多いですか。
「中高年のお客さまが中心です。自然の豊かな静かなところでゆっくり過ごしたいという人が多いです。そうしたニーズが今のコロナ禍にマッチしているのか、最近の傾向として、連泊されるお客さまが増えています」
――経営の悩みはありますか。
「オンシーズンとオフシーズンの客数の差が激しいので、いかにオフシーズンを底上げするかが課題です」
「あぶらの乗った寒ブリが取れる『寒ブリの一本釣り漁』という、地元の漁法があります。百年の歴史があるので、これを冬場の観光の目玉にできないかと、今、地元の観光関連団体と協力して取り組んでいるところです」
【44室、1泊2食付き1人・1万2千円から(税別)】