創業明治32年の温泉宿
第869回よその旅館ホテル
──創業は。
「1899(明治32)年にカルルス温泉が開発されて開業した『寿館』が当館の前身になります。前身から数えて117年の歴史があります」
──温泉はいかがですか。
「体が良く温まると評判です。神経痛やリウマチなどに効能があるとされています。館内には、昔、湯治客が病気の完治を記念して自ら彫った木彫りの大黒様があります」
──客室は。
「全室が和室で28室です。東側の部屋からは、そばを流れる千才川が眺められます」
──料理は。
「鍋、お造り、焼き魚など5品が並ぶプランが基本です。季節によって山菜などの地元の食材も使います。連泊される方も多いので、名物料理をつくって提供するというよりは、毎日メニューを替えて満足していただけるように工夫しています。夕食は宿泊プランによって部屋、レストランを選べます」
──どのようなお客さまが多いのですか。
「以前は湯治客が多かったのですが、環境が変わってきましたね。無料送迎バスを出して近隣の老人クラブなどの団体客を集めた時代もありましたが、団体客は少なくなりました。それに代わって、インターネットなどを通じて当館を知った家族やグループ、ビジネス客などがお越しになります」
──方面は。
「道内のお客さまが多いのですが、夏休みなどには、東京からも、沖縄からも、全国各地からいらっしゃいます。北海道新幹線が開業しましたが、LCC(格安航空会社)の就航の効果が大きいように感じています。1年を通して魅力のある場所ですので、ぜひお越しいただきたいです」
【1泊2食付き5550円から】