近海の幸にこだわり
第900回よその旅館ホテル
──おいしい海の幸にこだわっていますね。
「隠岐の島近海の幸にこだわりを持っています。お造りをメインとして、焼き物、煮物、炊き合わせ、郷土料理を提供しています。春は岩ガキが旬となり、隠岐の名物としてお出ししています」
──宿からの眺望がおすすめとのことですが。
「全室が港に面しており、船でにぎわう港の風景や島の営みを窓越しに堪能できます」
──ほかにセールスポイントは。
「眺望に加えて、接客が売りです。家に帰ってきていただいたような接客や島のざっくばらんな感じのおもてなしから島の旅情を感じてもらいたいです。浴室の大浴場の一つの浴槽には隠岐ジオパークの象徴である隠岐片麻岩を敷き詰めてあり、太古の質感を感じることができます」
──集客は。
「電話予約が一番多いです。次いでOTAなどインターネット関連やホームページです。個人予約の約半数については、旅行会社からのお申し込みです」
──2〜3年前と比べて。
「宿泊者数は横ばいが続いています。世界ジオパークの認定から若い人や欧米の外国人も増えてきています」
──経営の課題や改善点は。
「一番の課題は、人手不足です。解消するために早急な雇用の確保が必要となっています。明るく元気で想像力のある若い人を求めています。今いる人だけでは新しいアイデアは生まれません。新しい力も加えて盛り上げていきたい。ほかには、老朽化した施設を再生させていきたいです」
──料金は。
「平日利用、1泊2食で大人1人1万4千円からです」
【35室、定員200人】