千葉県鴨川温泉郷天津小湊温泉の宿中屋(中田弘治社長)は、房総半島先端近くの海岸沿いに館を構える風光明媚な宿。海を目の前にする絶好のロケーションに加え、敷地内に天然温泉「城崎の源泉の湯」が湧き出し、館内の大浴場で源泉掛け流しで利用している。
2003年、現社長が「先代が掘ってそのままにしていた井戸を調べたら、良質の温泉であることが分かった」というサプライズから利用が始まった温泉。泉質はナトリウム塩化物、硫酸塩、炭酸水素塩、冷鉱泉(低張性・アルカリ性)で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動まひなどに効果があるほか、肌がすべすべになると評判。特に女性客に喜ばれている。
この自慢の湯を大浴場「城崎の湯」「華海の湯」と露天風呂、貸し切り露天風呂「浜千鳥」で惜しげもなく使っている。
露天風呂付き特別室
創業が江戸時代の天保年間という同館。天津小湊は日蓮聖人誕生の地で知られ、誕生寺、清澄寺などの名所旧跡も多く、これらを訪れる参詣客らで古くからにぎわった。
先々代の経営者が天津駅の近くから現在の海岸沿いに場所を移し、屋号を「中屋旅館」から「ホテルニューナカヤ」に変更。さらに2011年、海を臨むロケーションを最大限に生かそうと大規模なリニューアルを実施。屋号も現在の宿中屋に改めた。
大規模投資はその後も積極的に行い、2015年は最上階の5階のフロアを全面改装。「The Ocean Romantic星空の歌」と名付け、特製の湯船をしつらえた露天風呂付きの特別室を9室設けた。陶器製の特注品で、なめらかなカーブが体に優しくフィットするという湯船。24時間源泉が注がれる露天風呂で、海を眺めながらぜいたくな時間を過ごせる。
また、4階客室も現在、改装工事中で、12月中旬には和風モダンの客室として新装オープンする。
宿中屋/千葉県鴨川市天津3287/TEL:04-7094-1111