「お客さまの満足を第一に」
石川県・和倉温泉の加賀屋(小田與之彦社長)は明治39年創業。屋号には創業者の小田與吉郎氏が加賀・津幡の出身であり、天下に響く雄藩加賀百万石のように大きく飛躍したいとの願いを込めている。
加賀屋のおもてなしの心は、「いつもお客さまの満足を第一に考え、働いた」という先代女将の小田孝さん(故人)の精神から生まれた。小さな気配り、心配りを基本にした客室係のサービス。今はどこでも見られる習慣、女将たちによるあいさつまわりは、ここ加賀屋で始まったといわれる。
「小田孝はお客さまには『できません』とは言わないようにして、一人一人のお客さまと真剣勝負をするつもりで、サービスにあたった」(同館)。その心は今も受け継がれている。
「祭り小屋」「シアタークラブ」「おみやげ処」と、全長80メートルにわたり展開する“お楽しみ界隈”「錦大路」(1階)。その一角にある割烹「四季亭」と居酒屋「とと楽」はこの8月末から9月末までリニューアル工事を行い、新たな食事どころとして生まれ変わる。旅行形態の多様化、個性化、高度化によって利用客の幅広いニーズに対応するための食事場所とする。広さ約521平方メートルで、総座席数は約120席。
北陸新幹線が開業し、首都圏から時間的にぐっと近くなってにぎわう金沢。加賀屋グループの旅館として、金沢でも加賀屋流のおもてなしを提供し好評なのが、「料理旅館 金沢茶屋」だ。
金沢駅から徒歩3分と駅前にありながら、路地を通り少し奥まった隠れ家的場所に位置。「かなざ和をめしあがれ」をテーマに、加賀料理や、夏はウナギ、冬はフグなど季節の味覚を加賀屋伝統の味とおもてなしで楽しませる。
▽加賀屋は石川県七尾市和倉町ヨ部80番地。TEL0767(62)1111。https://www.kagaya.co.jp/
おもてなしのイメージ
加賀屋全景