ショア・クレイグ氏 日本旅館で働くニュージーランド人
◎…1996年来日。エンジニアや英会話教師などを経て、現在は湯田中温泉（長野県山ノ内町）の旅館「一茶のこみち美湯の宿」で、日本人の奥さんともども働いている。「（斉須正男）社長さんから冗談で『湯田中、志賀高原の宣伝や、外国人客の対応をしてくれないか』と言われたのがきっかけ」という。
◎…湯田中の名所となっているのが地獄谷野猿公苑。外国人にも人気で、野生のニホンザルが雪を頭にかぶって温泉に入る姿から「スノーモンキー」の愛称で親しまれている。ショーさんはここに外国人客を案内したり、ホームページ（www.snowmonkeyjapan.com）の管理、旅館周辺の観光案内などを行っている。山登りをした時、「標高1650メートルで雪猿を見つけました。この標高で雪猿を見るのは滅多になく、記録的と聞きました」と胸をそらす。
◎…湯田中はどう映っているのか。「（長野電鉄の）湯田中駅前の古さとぼろさが変な感じで魅力的。まぁ田舎ということですね。シンプル・イズ・ベスト。嘘っぽい綺麗な看板よりも、古い、サビている看板の方が味があるでしょう。それと同じね」
◎…奥さんと娘さん2人の4人暮らし。「猿もうちの家族も同じ、ぶつかりあいながら成長しているね」とニッコリ。ニュージーランド出身、35歳。もちろん日本語はペラペラだ。人懐こい笑みにファンも多そうだ。
【聞き手・内井高弘】
