◎…今年4月1日付で副所長から昇格。「県の人事異動の一環」と気負いはない。ぐんまちゃん家勤務は2度目。6年ほど前、東京・東銀座の歌舞伎座前にあった店舗で係長として働き、その後県庁に戻り、昨年4月から副所長として現店舗(銀座7丁目)で勤務。
◎…現店舗は昨年7月25日にグランドオープン。ギンザシックスの近くだが、「移転後しばらくは場所の問い合わせが多かった」と苦笑い。1階は物産販売や多目的スペースにあて、2階はレストラン「銀座つる」が上州和牛を使ったすき焼きやしゃぶしゃぶなどをコース料理で提供する。
◎…マスコミへのパブリシティ活動や観光誘客のためのツアー造成に励んだ結果、18年度の広告投資額は15億円、ツアー造成件数は83件となり、前年を上回った。来年は春にデスティネーションキャンペーン(DC)、東京オリンピック・パラリンピックがあり、群馬にとっては誘客のチャンスとみている。
◎…銀座やちょっと離れた日本橋は自治体のアンテナショップが多いが、ぐんまちゃん家の強みを聞くと、「県や市町村の職員が常駐し、お客さまの要望やマスコミの取材に即座に対応できること」とキッパリ。また、来店者の7割が女性であることから、女性向けの品ぞろえを充実するなど、開拓に余念がない。認知度向上のための情報発信体制も課題と捉え、ホームページのリニューアルなどにも着手している。
◎…高校時代はラグビー部に籍を置き、スクラムの最前線(プロップ)で体を張っていた。大学では考古学を専攻、歴史にどっぷりはまった。旅行も好きで、御朱印帳片手に、都内の寺院などに足を運んでいる。やりたいことは「できれば、英語を勉強したい」。向上心は旺盛。見習いたいものだ。東京の公舎に娘さんと一緒に住む。前橋市出身、54歳。
【内井高弘】
町田所長