先日、とある温泉地の方から、「温泉街の回遊性を高めたが、いい策はないか」と相談を受けました。その温泉地は、街並みの景観が統一されていて、実にフォトジェニックですので、そのご相談はやや意外でした。ただ話を聞けば、景観が統一されて美しいのだけれど、逆に「のぼり旗や屋台などがないため、回遊ポイントが分かりにくく、お客さまは温泉街の散策をあまりしない」とおっしゃっていました。
SNS映えする温泉街ですので、私などは「もったいない!」と思わず言ってしまいましたが、確かにさほど温泉街を歩く人はいないかもしれません。
例えば、インバウンド客を呼び込むことを目的とするなら、手っ取り早い策は「和装(着物・浴衣)のレンタル」です。その温泉地の近隣に、インバウンド客でにぎわう大都市があるならば、その大都市から少し足を延ばし、「温泉と和体験ができる」ことを売りにする。あくまでも大都市とセットでの売り込みが大切です。その際には、着付けとヘアアップのサービス付きの和装レンタルが必須です。これによりインバウンド客だけでなく、国内の若い女性層にも響きます。
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