【にっぽんの温泉100選特集】草津温泉 湧出量・泉質抜群、新名所も続々


新名所「温泉門」

 草津温泉は自然湧出量日本一を誇る、日本を代表する温泉だ。毎分3万2300リットル以上、実に1日にドラム缶約23万本の温泉が噴き出す。

 何より泉質が魅力的で「第37回にっぽんの温泉100選」では「泉質」部門で1位となっており、温泉ファンの心をわしづかみにする。日本有数の酸性泉で、温泉街の中心に位置する湯畑源泉はpH2・1ほどで、五寸釘も10日ほどで針金のようになってしまうという。

 殺菌作用が強く、切り傷や慢性皮膚病、神経痛、糖尿病・高血圧症などにいいとされている。「硫黄がたくさん含まれているので、入浴後に真湯などを浴びる人も多いが、残り香が嫌じゃなかったら浴びない方が入浴の効果が高い」という。

 一方、「見所・レジャー&体験」部門も1位に輝き、草津町が進める観光まちづくりが奏功している。

 昨年10月には、草津温泉の玄関口に新しいシンボル「温泉門」が完成。木を基調としたデザインで、温泉を流す3本の湯樋(ゆどい)を設け、湯だまりでは足湯が楽しめる。

 また、12月には草津温泉スキー場に新しいゴンドラと山頂部の展望レストランがお目見えした。

 「パルスゴンドラ天狗」は1台8人乗りで3台が連結、計12台が稼働。全長473メートルを2分ほどで結ぶ。展望レストランの名称は「クリスタル天(そら)」。ガラス張りで眺めも抜群。すし職人が握る本格的なすしも味わえる。

 近くにはジップラインや日本一ののっぽなブランコもある。


パルスゴンドラ天狗


新名所「温泉門」


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