
道後温泉本館
3000年の歴史誇る「日本最古の温泉」
約3千年の歴史を誇り、日本最古といわれる道後温泉のシンボルである「道後温泉本館」は、平成6年12月に公衆浴場で初めて、国の重要無形文化財に指定された。松山市はもちろん、国の宝である本館を次世代へ大切に引き継いでいくため、平成31年1月から始まった保存修理工事は令和6年12月に完了した。
道後温泉本館
道後温泉の歴史は古く、西暦132年に伊豫国風土記逸文に記されていた景行天皇の行幸をもって日本最古の温泉とされている。
また、明治28年には、夏目漱石と正岡子規が一緒に道後温泉の近辺を散策して現在の道後温泉本館に入っており、小説「坊っちゃん」の中でも取り上げられている。
泉質はアルカリ性単純温泉で、源泉は17カ所ある。
その優しい肌触りと湯冷めしにくい温まりの湯として知られており、肌への刺激が少なく、高齢者や子供でも安心して入浴できる。
「入浴できる重要文化財」である道後温泉本館のほか、「椿の湯」、2017年オープンの「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」の、三つの特徴ある外湯を擁し、宿泊施設での入浴だけでなく、浴衣でのまち歩きをしながら湯巡りや道後の歴史・文化を気軽に楽しむことができる。
道後温泉別館 飛鳥乃湯
道後温泉の周辺では、日本三大八幡造りの一つといわれる重要文化財「伊佐爾波神社」、温泉の守り神である「湯神社」、一遍上人生誕の地である「宝厳寺」が脇を固めている。