ドアノブやテーブル、便座などに
除菌剤の開発・販売などを行うTMC(東京都港区)は旅館・ホテルをはじめ、各観光施設、自治体、官公庁などに、除菌・消臭剤「ステリケア」を提案している。
ドアノブやテーブル、便座をはじめとした日常的に手を触れる箇所の除菌や、生ごみ臭やタバコ臭など、多岐にわたって使用されている。
ステリケアは日本国内の工場で生産された「粉末状」の次亜塩素酸系除菌消臭剤。
水に溶かすことで、強力な除去力を持つ次亜塩素酸水になる。
これは次亜塩素酸ナトリウム(ソーダ)の数十倍の除菌力を持つが、弱酸性(pH6.5前後)のため手にやさしい。
また、「日本食品分析センター」によって、大腸菌やサルモネラ菌などの細菌の殺菌やアルコール消毒では除去しにくいエンベロープ(脂質膜)をもたないウイルス(インフルエンザやノロウイルス)にも幅広い不活化効果が検証されたという。
新型コロナウイルス感染症の対策としてアルコール以外の消毒方法を模索した経済産業省でも、次亜塩素酸水が有効であると確認された。
商品の形状も粉末状であることから、コンパクト(1包1グラム)で、運搬や保管場所の心配がない。
未開封、冷暗所で保管をすれば、5年間の長期保管が可能。
いったん水に溶かした場合でも、直射日光を避ければ、30日間は問題なく使用できる。
「最近では全国の自治体などからも備蓄用としての問い合わせをいただく」と社長の鶴巻昌彦氏。
台風、地震などの天災は、突然襲ってくる。ウイルス対策、災害対策共に万全を期したい。
ステリケア