微細な汚れ集中的にたたき出す
1963年創業の車載電子部品や民生生産機器の製造、販売などを展開するASTI(アスティー、浜松市)は、先月10日に発売した清掃ツール「ラベラス ウルトラソニック クリーナーノズル」を活用した衛生管理の実践を呼び掛けている。
使用方法は、既存の掃除機に取り付けるだけ。ノズルは乾式(DRY)や湿式(WET)といった両方のクリーナーに取り付け可能なノズルアタッチメントで、目的に合わせた使い方に対応した。
最大の特徴は小さな振動変異で高い音圧と強いパワー密度を持つ超音波振動体を組み入れた点。
これにより、ヘッドが1秒当たり2万8千回振動して、「業務用クリーナーだけでは落としにくい微細な汚れを集中的にたたき出すことを実現する。スポット清掃、定期清掃に使ってもらえれば」と開発事業部の川島久弥氏。
旅館・ホテルでは、じゅうたんをはじめカーペットやカーテンなどに入り込んだ微細なほこり、花粉といったハウスダストの除去に加えて、食べ・飲みこぼしで付いた汚れなどに活用が見込める。
試験機関によるハウスダストの残存率を確認する吸引テストでは、従来の乾式掃除機では、およそ6割残っていたが、クリーナーノズルでは、わずかに3割程度だった。
また、充電式バッテリーを取り付けると、持ち運びが可能となり、電源を取ることが困難な場所でも作業ができる。
重さは、振動ユニットと電源ユニットを合わせても約1・9キログラムと軽量。
製品の内容は、振動ユニット(DRY用ノズル付き)、電源ユニット(専用バッテリー付き)、WET用ノズル、専用充電器、専用ACアダプター、ジョイント(ホース連結アタッチメント)をセットにした。
振動ユニット(左)と電源ユニット