2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け国を挙げてICT化が進んでいる。デジタルマーケティングにおいても、IT分野への投資が進み、AI、VR、データ活用、マーケティングオートメーション(MA)化などのアドテク技術が広がりつつある。
■チャットbot
AI(人工知能)を活用して、人間との対話に自動応答する
チャット型コミュニケーションツールの利用が増えているが、One to Oneマーケティングとして、ウェブサイトにチャットを導入、個別に対応する取り組みが進んでいる。
個客からの問い合わせ、質問に対してロボットの対応による自動化で、コスト削減をしながら、個客サポートを行い、業務効率の改善につながる。
チャットbotの導入の際に重要なことは、「事前のシナリオ設計」を綿密に行うことだ。個客からの質問を想定し、どのように返答すべきか。その返答に対して、さらに質問された場合に、どう対応するのか。
最初の設計が甘いと、ロボットの回答の精度が低くなり、結果、個客の不満を生むことになるので注意が必要だ。
導入事例 https://www.kobe.hotelokura.co.jp/sightseeing/nightview.html
■パーソナルアプローチ
デジタルマーケティングとOne to Oneマーケティングを融合させる
ブラジルの航空会社が行った「THE OWNBOARD MAGAZINE」という施策は、One to Oneマーケティングと顧客のFacebookアカウントとの連携により実現させた内容だ。この取り組みにより、すべての顧客が紙面を持ち帰り、機内での閲覧時間も平均で12倍に伸びたようだ。
紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=ZhbIQNtL8JE
バハマのナッソーにある高級リゾートホテル「アトランティス・パラダイス・アイランド」のOne to Oneマーケティングと動画を活用した事例では、宿泊予約をしたゲストに対し、予約1~3日後と到着30日前、到着1週間前の3回メールを送り、施設の案内やオプションの申し込みを促している。この取り組みにより予約時点での旅行費用から13%増加、到着後も含む全体では利用金額が9%増加につながったようだ。
紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=f-2PToDRhSM
(コレリィアンドアトラクト代表取締役)