「キーワードに検索需要があるのか」「検索ボリュームがどれくらいあるか知りたい」「どんな関連語句があるのか」など調査に大幅な時間を割かれていないか。有料のツールが多い中、無料で使い勝手の良いツールがあるので紹介する。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)と言う。三つの特徴がある。「関連キーワード」が分かる。検索しようと言葉を入力している途中で表示される候補となるキーワードのリストが分かる。「検索数」が分かる。月間の検索数を把握することができる。「広告単価」が分かる。リスティング広告を出稿する際の広告単価を知ることができる。
実際の利用方法を紹介する。(1)まずウーバーサジェストを開く(2)調べたいキーワードを入力する(3)調査結果が確認できる。
キーワードの季節ごとのトレンド、月間検索ボリューム、リスティング広告の1クリック単価、有料広告の競合、自然検索結果での競合分析結果を知ることが可能だ。また、検索エンジンで検索したキーワードの検索結果の一覧ページも見ることができ、競合調査に非常に役立つ。
具体的な取り組み例として、キーワードを起点に、メニューを開発した結果、過去最高の売り上げを記録したホテルに併設している飲食店の事例を紹介する。
冬場にキーワードの検索トレンドが増える代表例として、「鍋」関連がある。寒くなると鍋を食べたいと思い、検索数が増加していく。ウーバーサジェストで「あんこう鍋」を調べてみると、検索ボリュームは月間2万7100回あり、10月から検索トレンドが増えていくことが把握できた。そこで、あんこう鍋を冬の目玉の鍋として、メニュー開発に取り組み、販売を開始した。そのメニュー内容をブログで紹介し、「地域名+あんこう鍋」でSEOの上位表示に成功し、多くの新規客の獲得に成功した。キーワードを起点に、商品開発して検索エンジンマーケティングを仕掛けて、集客する。オーソドックスな手法だが、他が取り組んでいない分野なので、取り組んだ人が勝ち組になる。※情報は2019年2月5日現在の情報。内容に変更がある場合がある。
(コレリィアンドアトラクト代表取締役)