第一三共ヘルスケアは10月30日、「ながら食べ」実態調査の結果を発表した。
新型コロナによる生活時間の変化 在宅時間が増え、「ながら食べ」する人増加
首都圏在住の20代〜60代の男女500人を対象に、「ながら食べ」の実態調査を行いました。「ながら食べ」とは、仕事をしながら菓子などを食べる、テレビや動画などを見ながら菓子などを食べるなど、何かをしながら菓子などを食べることと定義しています。菓子には、あめやガム、シュガーレス清涼菓子は含まず、「テレビや動画などを見ながら食事をする」は、「ながら食べ」には含みません。
コロナ禍で「ながら食べ」をする人が増加
在宅時間が増えた人に限ると4割が「ながら食べ」の増加を実感
まず、新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と感染拡大後(緊急事態宣言解除後の2020年6月以降)の在宅時間の変化を聞くと、41.2%が「感染拡大後の方が在宅時間が増えた」と答えました[図1]。
次に、食事にかける時間の変化を聞くと、「増えた」と回答した人の割合は、全体平均よりも「在宅時間が増えた」と答えた人の方が高くなっており、在宅時間の増加によって食事時間も増加していることがうかがえます。中でも「ながら食べ」は、在宅時間が増えた人の40.3%が増えたと回答しており、全体平均(22.4%)の倍近くとなっています[図2]。
新型コロナウイルス感染拡大後、在宅時間が増えた人は、食事の時間も増えていますが、中でも「ながら食べ」をする人がとりわけ増えている、といえそうです。
全体の約7割が「ながら食べ」を実践中、コロナ禍で在宅時間が増えた人に限ると8割近くにも
コロナ禍で「ながら食べ」が習慣化した人も多いのでは?
コロナ禍の現在、「ながら食べ」の頻度を聞くと、全体の2割が「ほぼ毎日」(22.4%)、3人に1人は「週に1日以上」(34.0%)など、合わせて約7割(66.8%)が「ながら食べ」をしている実態が明らかになりました。
「ながら食べ」は、男性(60.8%)より女性(72.8%)に多く、20代(75.0%)、30代(74.0%)の若い年代では4人に3人が「ながら食べ」をしており、上の年代よりも多くなっています。また、コロナ禍で在宅時間が増えた人では、76.7%が「ながら食べ」をしています[図3]。
コロナ禍で在宅時間が増え、「ながら食べ」が習慣化しているようです。
テレビを見ながら、チョコで小腹を満たすのが 「ながら食べ」のスタンダード
「ながら食べ」の定番スタイルは、テレビや動画を見ながら、小腹がすいたときに、チョコを食べる
コロナ禍で在宅時間が増えた人では、仕事中の気分転換として「ながら食べ」を利用する人も
「ながら食べ」をすると答えた人に、「何をしながら、どんなときに、何を食べているのか?」と、「ながら食べ」の実態を聞いてみました。
まず、何をしているときに、「ながら食べ」をするかと聞いた結果が[図4]です。「テレビや動画を見ながら」(68.9%)と「スマートフォンやパソコンを見ながら」(50.6%)が多くなっています。また、「仕事・勉強をしながら」は、「ながら食べ」をする人では25.1%、「ながら食べ」をし、かつ在宅時間が増えた人では35.4%で、10ポイント以上と最も差があることがわかります。
[図5]は、どのようなときに「ながら食べ」をするかを聞いた結果で、「小腹がすいたとき」(56.0%)「口さみしいとき」(33.5%)「ただ、なんとなく」(26.0%)の順となりました。
「ながら食べ」をし、かつ在宅時間が増えた人では、「リフレッシュしたいとき」(25.3%)や「集中力を欠いたとき」(24.1%)に「ながら食べ」をする人が全体平均より高くなっています。仕事中の気分転換として、「ながら食べ」をしているようです。
[図6]は、「ながら食べ」をするときに食べているものを聞いた結果です。「チョコレートやチョコレート菓子」 (63.2%)「ポテトチップスなどのスナック菓子」(44.9%)「せんべい・あられ」(41.3%)「クッキー・ビスケット類」「果物、ナッツやドライフルーツ」の順となりました。
「ながら食べ」する人の9割弱が歯周病のケアを望んでいるのに、毎回口をゆすぐのは2割
「ながら食べ」をすることで、お口の健康が気になります。「なから食べ」をしている人に歯周病について聞くと、64.4%が歯周病になることに「不安」を感じ、85.6%が歯周病を「ケアしたい」と望んでいます[図7]。一方で、「ながら食べ」をした後のお口のケアについて聞くと、毎回「口をゆすいでいる」のは23.1%、毎回「歯磨きをしている」のは12.6%に留まることがわかりました[図8]