ソリューションバンクは8日、「コロナ禍のコスト削減」に関する調査の結果を発表した。
- 本調査のサマリー
- 調査概要
調査概要:「コロナ禍のコスト削減」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年8月27日~同年8月28日
有効回答:自社のコスト削減について必要性を感じている経営者・役員321名
- 約8割の企業が、コロナ禍において「今まで以上のコスト削減の必要性が高まった」と回答
「Q1.コロナ禍で、あなたが経営する会社では今まで以上のコスト削減の必要性は高まりましたか。」(n=321)と質問したところ、「非常に高まった」が32.4%、「やや高まった」が46.4%という回答となりました。
・非常に高まった:32.4%
・やや高まった:46.4%
・あまり高まっていない:16.8%
・全く高まっていない:2.8%
・分からない/答えられない:1.6%
- 実際に「コスト削減施策を十分に行えている企業」は、わずか13.8%
「Q2.Q1で「非常に高まった」「やや高まった」と回答した方にお聞きします。現在、あなたの会社では実際にコスト削減施策を十分に行えていますか。」(n=253)と質問したところ、「十分に行えている」が13.8%、「十分とは言えないが行えている」が56.5%という回答となりました。
・十分に行えている:13.8%
・十分とは言えないが行えている:56.5%
・あまり行えていない:26.9%
・全く行えていない:2.4%
・分からない/答えられない:0.4%
- コスト削減を行えていない理由、第1位「社内で不満が生まれないかが心配」、第2位「長年の付き合いで取引先へのコスト交渉がしにくい」
「Q3.Q2で「十分とは言えないが行えている」「あまり行えていない」「全く行えていない」と回答した方にお聞きします。コスト削減を十分に行えていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=217)と質問したところ、「社内で不満が生まれないかが心配」が38.7%、「長年の付き合いで取引先へのコスト交渉がしにくい」が34.6%、「今行っている業務に忙しく手が回らない」が33.6%という回答となりました。
・社内で不満が生まれないかが心配:38.7%
・長年の付き合いで取引先へのコスト交渉がしにくい:34.6%
・今行っている業務に忙しく手が回らない:33.6%
・過去にコスト削減に失敗した経験がある:6.5%
・どうすればいいのか分からない:6.5%
・その他:16.1%
- コスト削減が行えていない理由、他にも「社内で話し合いなどの時間が取れない」や「それぞれの部局で勝手に行っていて、全体統一性がない」などの声も
「Q4.Q2で「十分とは言えないが行えている」「あまり行えていない」「全く行えていない」と回答した方にお聞きします。Q3で回答した以外でコスト削減を十分に行えていない理由があれば自由にお答えください。(自由回答)」(n=217)と聞いたところ、「社内で話し合いなどの時間が取れない」、「それぞれの部局で勝手に行っていて、全体統一性がない」など160の回答が得られました。
<自由回答・一部抜粋>
・57歳:これ以上の削減は難しいかも
・51歳:社内で話し合いなどの時間が、なかなか取れない
・53歳:強引なコストカットは離職率アップとモチベーション低下のおそれがあります
・60歳:やり方がわからない
・61歳:過去から継続してコスト削減を行っており、削減余力がない
・49歳:それぞれの部局で勝手に行っていて、全体統一性がない
・57歳:知見の不足
- 「十分にコスト削減が行えている」と回答した企業でも、約5割は目標を大きく超えることはできず
「Q5.Q2で「十分に行えている」と回答した方にお聞きします。実際にコスト削減を行って目標通りの効果が出ましたか。」(n=35)と質問したところ、「目標を大きく超える効果が出た」が51.4%、「目標の効果は出た」が34.3%という回答となりました。
・目標を大きく超える効果が出た:51.4%
・目標の効果は出た:34.3%
・効果は出たが、目標には届かなかった:14.3%
・効果は出たが、目標には大きく届かなかった:0.0%
・全く効果は出なかった:0.0%
・分からない/答えられない:0.0%
- 約6割の企業が、コロナ禍におけるコスト削減の外注を「未経験」
「Q6.コロナ禍に入り、コスト削減を外注した経験がありますか。」(n=321)と質問したところ、「外注経験がある」が28.1%、「外注経験がない」が57.3%という回答となりました。
・外注経験がある:28.1%
・外注経験がない:57.3%
・そもそもコスト削減を行っていない:5.3%
・分からない/答えられない:9.3%
- コスト削減を外注しない理由、第1位「自分たちで解決できる」、第2位「削減効果への不安」、第3位「初期コストがかかる」
「Q7.Q6で「経験がない」と回答した方にお聞きします。コスト削減を外注していない理由をお答えください。(複数回答)」(n=184)と質問したところ、「自分たちで解決できる」が49.5%、「削減効果への不安」が34.8%、「初期コストがかかる」が23.9%という回答となりました。
・自分たちで解決できる:49.5%
・削減効果への不安:34.8%
・初期コストがかかる:23.9%
・どの会社に依頼すればいいか分からない:17.9%
・忙しくて手が回らない:2.7%
・その他:4.3%
- 利用してみたいコスト削減サービス、「成功報酬制でコスト削減費用に損失が生まれない」が43.6%で最多
「Q8.どのようなコスト削減サービスがあれば利用してみたいですか。(複数回答)」(n=321)と質問したところ、「成功報酬制でコスト削減費用に損失が生まれない」が43.6%、「全体的に費用が安い」が40.2%、「初期費用がかからない」が37.4%という回答となりました。
・成功報酬制でコスト削減費用に損失が生まれない:43.6%
・全体的に費用が安い:40.2%
・初期費用がかからない:37.4%
・多くの企業を支援した経歴がある:29.3%
・親身になってくれる:25.5%
・専門家との連携が取れている:23.4%
・その他:1.6%
・特にない/わからない:16.2%
- 63.6%の経営者が、完全成功報酬でコスト削減が実現できるサービスに「興味」
「Q9.完全成功報酬でコスト削減が実現できるサービスに関心がありますか。」(n=321)と質問したところ、「非常に関心がある」が21.9%、「やや関心がある」が41.7%という回答となりました。
・非常に関心がある:21.9%
・やや関心がある:41.7%
・あまり関心がない:21.5%
・全く関心がない:9.3%
・分からない/答えられない:5.6%
- コロナ禍のコスト削減、「逆にコスト増となっているものもあり、兼ね合いが必要」や「社会の在り方が変わってしまい、ゼロベースでの見直しが必須である」などの声
「Q10.コロナ禍のコスト削減について課題、要望などあなたの考えを自由に教えてください。(自由回答)」(n=321)と聞いたところ、「逆にコスト増となっているものもあり、兼ね合いが必要」、「社会の在り方が変わってしまい、ゼロベースでの見直しが必須である」など199の回答が得られました。
<自由回答・一部抜粋>
・64歳:コロナ禍になってしまっている現在、だからこそ、気を引き締めて、更なる。コスト削減に努めていきたいと思います
・61歳:逆にコスト増となっているものもあり、兼ね合いが必要
・48歳:計画の実行担当者の教育が必要
・66歳:かなり大きな改革が必要になりそうである
・61歳:コストカットによるサイドエフェクトがどこまであるかわからない点
・62歳:色々な業態の削減策を費用対効果の分野からも成功事例を教えてもらいたい
・59歳:社会の在り方が変わってしまい、ゼロベースでの見直しが必須である
- まとめ
今回は、自社のコスト削減について必要性を感じている経営者・役員321名を対象に、「コロナ禍のコスト削減」に関する調査を行いました。
まず、「コロナ禍におけるコスト削減の必要性」について聞いてみたところ、約8割が「今まで以上に高まった」と回答。一方で、「実際にコスト削減施策を十分に行えている」と回答した企業は、わずか13.8%に留まりました。「コスト削減を行えていない理由」の第1位は「社内で不満が生まれないかが心配」、第2位は「長年の付き合いで取引先へのコスト交渉がしにくい」という実態が明らかになりました。また他にも、「社内で話し合いなどの時間が、なかなか取れない」や「それぞれの部局で勝手に行っていて、全体統一性がない」などの声も見受けられました。
また、「十分にコスト削減が行えている」と回答した企業でも、約5割は目標を大きく超えたコスト削減はできていないことが明らかになりました。さらに、コロナ禍において、コスト削減を外注した経験がない企業は57.3%にのぼり、その理由として、「自分たちで解決できる」や「削減効果への不安」、「初期コストがかかる」などの声が多数でした。