- 調査結果サマリー
〇外食をする人の半数(50.7%)は外食の際に提供されるご飯(ライス)を重視する傾向にある。
特に、外食頻度が高い人ほどこの傾向が高い。
〇年1回以上の外食者の約6割と半数を超える人が、外食の際に提供されるご飯(ライス)について
何かしらがっかりしてしまった経験がある。
〇年1回以上の外食者の5人に1人となる22.3%がご飯盛り付けロボットの使用経験あり。
いわゆる、キャズム(普及の壁)と言われる16.0%は越えたか⁉
〇ご飯盛り付けロボットの提供価値は外食ユーザーのニーズにマッチ。
がっかり経験者は、「適量」「炊飯ジャーの蓋の開閉」「温かい」ご飯の提供により魅力を感じている。
ご飯盛り付けロボット経験者は、「しゃもじ不使用」「炊飯ジャーの蓋の開閉」の利便性に魅力を感じている。
〇ご飯盛り付けロボットの活用を期待するシーンは多岐にわたる。
がっかり経験者やご飯重視層ほど、より多くのご飯提供場面でご飯盛り付けロボットの活用を期待している。
- 調査対象について
全国の20~69歳の男女400名にWEBアンケートを実施したところ年1回以上の外食者は86.3%(N=345)となった。今回は、この年1回以上の外食者をベースに以降の調査を進めていくこととする。
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2023年7月28日~29日
有効回答数:本調査400サンプル / 年1回以上外食者345サンプル
ご飯盛り付けロボット定義:googleなどで「ご飯盛り付けロボット」と画像検索をした際に表示されるような製品群。本調査では、上記の定義を設問時に掲載。特定の製品の画像提示は無し。
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。
■ご飯盛り付けロボットに関する調査項目
□外食頻度 □ご飯重視度 □ご飯盛り付けロボット使用経験 □ご飯盛り付けロボット魅力点(MA/SA)
□ご飯盛り付けロボット使用意向 □使用意向理由(自由記述) □ご飯盛り付けロボットが活用さていたら良いと感じる場面(MA/SA) □外食の際にご飯でがっかりしたこと
- 外食をする人の半数(50.7%)は外食の際に提供されるご飯(ライス)を重視する傾向にある。
特に、外食頻度が高い人ほどこの傾向が高い
外食の際にご飯(ライス)をどの程度重視するかを聞いたところ約半数となる50.7%の人が重視すると回答。
また、外食頻度が高い人ほどご飯を重視する傾向にあり、週1回以上の層で65.0%、月に数回の層で54.3%、半年に数回の層で39.1%、年に数回の層で32.0%という結果となった。
改めて、外食をおいしく楽しむ際にはご飯が重要な役割を占めていることがわかった。
- 年1回以上の外食者の約6割と半数を超える人が、外食の際に提供されるご飯(ライス)について何かしらがっかりしてしまった経験がある。
年1回以上の外食者に、外食で提供される「ご飯(ライス)」について、「がっかりしたこと」
や「困ってしまったこと」を聞いたところ、約6割の人が何かしらのがっかり経験があると回答。
「ご飯(ライス)が固かった」22.9%、「食べたい量よりも多いor少ないご飯(ライス)が提供された」20.3%
、「ご飯(ライス)が乾いていた」17.4%、「ご飯(ライス)が冷えていた」16.8% などが上位を占めた。
また、その他の自由記述には、「ご飯がやわらかい」 や 「ベチャベチャしていた」など、炊飯ジャーの蓋の開閉による水滴や、しゃもじにご飯がこびりつかないように水に入れて管理していることなどによる、現状の提供方法の限界による潜在的な不満が感じとれる結果となった。
- キャズム(普及の壁)と言われる16.0%は越えたか⁉
5人に1人となる22.3%がご飯盛り付けロボットの使用経験あり。
年1回以上の外食者に、ご飯盛り付けロボットの使用経験を聞いたところ、5人に1人となる22.3%の人が使用経験ありと回答。
飲食店やビュッフェ・バイキングなどのセルフサービスでも導入が進んでおり、お客様が直接、見る・触れる機会が増えてきたためと考えられ、外出制限が緩和された今年2023年の夏休みなどの影響もあり、今後の外出機会の増加による外食機会の増により使用者は増加していくと考えらえる。
- 「しゃもじでご飯をよそう時に後ろに人がいると焦ってしまう…」
ご飯盛り付けロボットの使用意向理由をピックアップ!!
年1回以上の外食者に、ご飯盛り付けロボットの使用意向を聞いたところ、「使用したい」「やや使用したい」の合計は47.5%となり約5割となった。
使用意向理由(自由記述)を確認したところ、「ご飯を盛り付ける」という行為自体が、比較的手軽に行える行為という認識のため、ロボットによる機械化によるメリットや手盛りとの差のイメージがついていないという課題が抽出された。
一方で、ご飯盛り付けロボット使用経験者では68.8%、ご飯重視層では60.6%となり使用意向は高まる傾向にあった。
使用意向理由を見ると、ご飯盛り付けロボットが提供できる価値を自分達が外食の空間をより楽しむために活用できるイメージがもたれている回答が印象的に感じられた。
※一部コメント抜粋 原文表記のまま記載
女性
40代 |
しゃもじでご飯をよそう時に後ろに人がいると焦ってしまうので、ボタンを何度か押して適量が取れる方が困らない。
旅館で各部屋で食べるときはしゃもじが良いが、食べ放題で多人数の時は、機械でよそったほうが回転が良い。 |
女性
40代 |
定食のごはんはいつも多いと感じ、残すのももったいないので無理して食べている。自分の適量をつげるのはよい |
女性
60代 |
ロボットもそれはそれで面白いかなと思う。むしろエンターテインメント性を出してくれたら、結構、受け入れられる。ホテルもときどき、人間が受付しないやつを泊まることもあるので。 |
女性
40代 |
ふっくらとしたご飯が食べれて、毎回炊飯器を開けなくて良いのはうれしいので。 |
男性
60代 |
好きな量を食べられること、機械なので気を使わないで済むこと。 |
女性
20代 |
ご飯を盛る行為が楽しくなる |
男性
30代 |
他人が触れたものに触れなくて済むので、衛生的だと思ったからです。コロナやインフルエンザ、RSウイルス等が流行っている中でも安心して食事が楽しめるのが良いと思いました。 |
女性20代 | ビュッフェのエンタメ性はとても好きだから潔癖症のため、この矛盾点に悩みを持っているから |
- ご飯盛り付けロボットの魅力点 TOP3
1位「自分の食べたい分だけ適量盛れる」2位「温かいご飯を食べられる」3位「炊飯ジャーのように都度、 蓋を開閉しない」
ご飯盛り付けロボットの提供価値は外食ユーザーのニーズにマッチする結果に。
年1回以上の外食者に、ご飯盛り付けロボットの良いと感じる点を複数選択で聞いたところ、
「自分の食べたい分だけ適量盛れる」36.2% 、「温かいご飯を食べられる」30.7%、「炊飯ジャーのように都度、蓋を開閉しない」28.7%などが上位を占める結果となった。
ご飯盛り付けロボット経験者では、「しゃもじ不使用」39.0%、「都度、蓋を開閉しない」35.1%と、実際に使ってみて感じられた使い勝手の良さが評価される結果となった。
ご飯がっかり層では、「適量盛れる」43.0%、「温かいご飯」37.7%、「都度、蓋を開閉しない」37.7%と、こちらも過去のがっかり経験に対する解決策として、ご飯盛り付けロボットに期待をしていることがわかった。
- より多くのご飯提供場面で活躍が期待されるご飯盛り付けロボット!!
ご飯盛り付けロボットが活用されていたら良いと感じる場面について
ご飯盛り付けロボットが活用されていたら良いと感じる場面を聞いたところ現在、主としてご飯盛り付けロボットが活躍している定食やレストラン、ビュッフェ・バイキング以外にも、様々な場面で求められていることがわかった。「おかわり頻度が多い」「定員さん(スタッフ)が少ない」「提供時間の速さがウリ」「フードコートなどの回転が速い」などキーワードにあてはまるお店は要注目である。
特に、ご飯重視層やご飯がっかり経験有層は、ご飯に対して失敗したくないという想いが感じれることから、これらの層のニーズを満たすには、安定したおいしさをスピーディーに提供できるご飯盛り付けロボットは、解決策の一手として適していると感じられる調査結果となった。
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