【データ】コロナ後の旅行に関する意識調査 エクスペディア調べ


若者のソーシャル・インクルージョン(社会的包摂性)重視傾向が明らかに

40歳未満の旅行者は40歳以上の旅行者に比べ、ソーシャル・インクルージョンに寄り添う方針を掲げる宿泊施設を選ぶ傾向が顕著に

 エクスペディアは1日、コロナ後の旅行に関する意識調査の分析結果を発表した。

 世界各地の渡航制限が解除されようとするなか、世界中の旅行者が新たな旅先に出かけ、友人や家族と再会することを切望していますが、旅行者の心境が2020年以前と同じであるとは限りません。このたび、エクスペディア・グループが日本を含む世界8か国を対象に実施した新たな調査結果によると、旅行者の中でも、特に40歳未満の旅行者は自分の価値観に沿った旅行体験ができるよう重視していることが明らかになりました。[1]

 

 今回の調査では、旅行者全体の約3分の2に当たる 65%の人たちがダイバーシティ (多様性) とインクルージョン (社会的包摂性) に重きを置いた方針を掲げる宿泊施設を予約したいと回答していることがわかりました。[2] 女性や有色人種が所有する宿泊施設のほか、LGBTQIAコミュニティーや障害者を歓迎する宿泊施設も例として挙げられます。しかも、この調査では、インクルーシブ(包摂的)な方針を掲げる宿泊施設を選択する傾向に、世代によって大きな差があることがわかりました。40歳以上の回答者の57%がインクルーシブな宿泊施設を予約する可能性があると回答したのに対し、40歳未満の回答者では77%という結果になりました。若い世代は自分が正しいと考える価値観に基づいて意思決定を行う可能性が高いことを示しています。[3] 同時に、40歳未満の旅行者は今後10年間でさらに購買力が高まることが予想されるため、旅行業界にとっても重要な考慮事項であると言えます。

 

 旅行者が、宿泊施設がインクルージョンに重きをおいており、それをサービスに反映しているかによって予約の判断を行うことは、世界的な傾向として表れています。日本、オーストラリア、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダ、メキシコを含む全ての調査地域において、旅行者は、予約確定ボタンを押す前に施設がインクルーシブな方針を掲げているかを検討する可能性が高いということがわかっています。特に、メキシコでは82%、また、ドイツでは71%の回答者が包摂的かつ多様性 (I&D) を掲げた方針を有する宿泊施設を選ぶと回答しています。[4]さらに、インクルージョンに重きを置いた方針に基づいて宿泊施設を選びたいという欲求は、男性では62%、女性では67%となり、男女間での大きな差はありませんでした。[5]

 

 多くの宿泊施設は、こうした傾向が共通の価値観を持つ潜在的な顧客とつながる機会であることを認識しており、自らの方針や制度を見直し、このテーマに関する取り組みの強化と透明性の向上を掲げています。主に英語圏の国に展開されている、エクスペディア・グループ傘下のオービッツ(Orbitz)は最近、性別や性的アイデンティティに基づく差別に反対する包摂的誓約に署名した宿泊パートナーへのアクセスを改善する新機能を導入しました。35,000以上の独立系ブティックホテルや有名ブランドホテルがこのサービスを利用しており、LGBTQIAの旅行者にとって強力な検索ツールとなっています。契約を結んだすべてのホテルは、差別的な行為に断固として容認しないことに同意しており、加えて一部のホテルでは、ジェンダーアイデンティティや性に中立的な言葉の使用についてスタッフを訓練するなど、さらに一歩踏み込んだ方針をとっています。

 

 「昨年、世界各地で見られた差別行為等の社会的不公正は公平性と社会的包摂性がいかに重要であるかを改めて認識させるものであり、人々の旅行に関する考えや行動、期待するものにも変化をもたらしました。これまで以上に人々は旅行に個人の価値観を反映する傾向にあり、何にお金を支払うかによってそれを示そうとしています。今回の調査結果は、旅行者が明確なI&D方針を掲げ、それを実践する宿泊施設を求める傾向が高まっていることを明確に示しています。旅は、異なる文化やアイデンティティを持つ人々の心を開き、相互理解をさらに促進します。旅行者が宿泊先やクルーズ、レンタカーやフライトを選択する際に同じ価値観を求めるのは当然のことです。全ての旅行者を受け入れ、インクルーシブであるための真の努力を示している企業がトップの座を獲得することになるでしょう」(エクスペディア・グループのマーケティング&インダストリーエンゲージメント担当シニアバイスプレジデント、メリッサ・マハー(Melissa Maher)のコメント)

 

 エクスペディア・グループでは、ホテル経営者がLGBTQIAコミュニティーのメンバーをどのように歓迎すべきかを詳しく知っていただけるよう公式サイトにて情報を公開しています。また、検索結果に 「LGBTQIAフレンドリー」であることを表示することが可能です。さらに詳しい情報は、当社が7月下旬に開催するウェビナー「What Travelers Value in 2021」にてご覧いただけます。ウェビナーの登録方法については、当社の公式ソーシャルメディア (LinkedInFacebookTwitter ) をフォローいただきご確認ください。

 

【エクスペディア・グループについて】

Expedia Group, Inc. (NASDAQ : EXPE) は、グローバルに展開するオンライン旅行会社です。世界中の人々に旅行を通じて豊かな体験をしていただけるようサービスを提供しています。「旅は人々を豊かにする」という信念のもと、旅行者がこれまでとは違った形で世界を体験し、長きにわたって世界とのつながりを築けるよう尽力しています。業界最先端のテクノロジーを提供することで、パートナーの皆様の成長および業績拡大を支援させていただくとともに、旅行者に忘れられない体験を提供できるようサポートいたします。エクスペディア・グループ傘下の旅行サイトには、Expedia®、Hotels.com™、Expedia® Partner Solutions、Vrbo®、Egencia®、trivago®、Orbitz®、Travelocity®、Hotwire®、Wotif®、ebookers®、CheapTickets®、Expedia Group™ Media Solutions、Expedia Local Expert®、CarRentals.com™、Expedia Cruises™ が含まれます。

 

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[1] Sample findings from upcoming research titled What Travelers Value in 2021; full research will be released in July 2021

[2] What Travelers Value in 2021, Expedia Group

[3] What Travelers Value in 2021, Expedia Group

[4] What Travelers Value in 2021, Expedia Group

[5] What Travelers Value in 2021, Expedia Group


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