カミナシは8月31日、ノンデスクワーカー500人に聞いた「現場のデジタル化」に関する調査の結果を発表した。
2021年9月にデジタル庁の創設を控え、日本国内のデジタル化推進が期待される中、現状を把握すべく、工場や店舗、医療などの現場で働くノンデスクワーカーの社員を対象に調査を実施。
その結果、6割以上のノンデスクワーカーが自身の職場ではデジタル化が「まったく進んでいない」もしくは「自分の業務まで浸透していない」と感じていることが明らかになりました。また、回答者の5割以上が、デジタルツールが普及しはじめている現在においても、紙を使用した作業を毎日おこなっていることが明らかになるなど、日本の現場においてはいまだデジタル化が進んでいない現状が浮き彫りになりました。
【調査トピックス】
- ノンデスクワーカーの6割以上が、自身の職場がアナログだと感じている
- ノンデスクワーカーの5割以上が、現在も紙を使用した作業を毎日おこなっている
- 紙を使用した業務のTOP2は、1位「シフト表」、2位「日報・報告書」
- 職場のデジタル化を推進したいのは、経営者や役員クラスよりも中間管理職や現場の社員
- 職場のデジタル化を希望する人が、妨げになっている要因と考えていることの1位は「デジタル化を推進する人の不足」
調査結果は以下のURLでもご覧いただけます。
https://corp.kaminashi.jp/research
■調査結果詳細
トピック1:ノンデスクワーカーの6割以上が、自身の職場ではデジタル化が進んでいない(=アナログである)と回答
職場のデジタル化進捗については、「まったく進んでいない」(38.2%)がもっとも多く、次いで「取り組み始めているがまだ自分の業務まで浸透していない」(27.8%)となり、66%の回答者が「自身の職場のデジタル化は進んでいない」と感じていることが明らかになりました。
トピック2:ノンデスクワーカーの5割以上が、現在も紙を使用した作業を毎日おこなっている
紙を使用した作業を行なっている頻度を質問したところ、もっとも多い回答は「毎日」(54.4%)となり、「週に2〜3回」(16.0%)以下を大きく引き離した結果となりました。現場で紙を使った作業はいまだ根強く残っていることが伺えます。
トピック3:紙を使用した業務のTOP2は、1位「シフト表」、2位「日報・報告書」
紙で管理している業務について質問したところ、「シフト表」(44.0%)がもっとも多く、次いで「日報・報告書」(42.6%)となりました。作業者が毎日のように使用すると考えられ、紙での業務が日常化していることが伺えます。
トピック4:現場のデジタル化を推進したいのは、経営者や役員クラスよりも中間管理職や現場の社員
勤務先でデジタル化を推進したいか質問したところ、推進したい(「そう思う」「ややそう思う」)と回答した人を役職レベルで分けたところ、経営者や役員(43.1%)よりも、課長や係長などの中間管理職(54.5%)が多い結果となりました。実際に管理業務に当たっている中間管理職層のデジタル化を望む声が切実であることが伺えます。
トピック5:職場のデジタル化を希望する人が、妨げになっている要因と考えていることの1位は「デジタル化を推進する人の不足」
デジタル化の妨げになっている原因を質問したところ、職場のデジタル化を希望する人の回答の1位は「デジタル化を推進する人がいない」(36.5%)であることがわかりました。次いで、予算面や知識面での回答がTOP3として多い回答となりました。
■調査概要
調査時期:2021年6月12日〜14日
調査方法:インターネット調査
調査対象:1日6時間以上デスクワーク以外の業務に従事する20〜50代の正社員500名(男性244名、女性256名)
サンプル数:n=500