BRITA Japanは6日、マスク着用等に関する意識調査の結果を発表した。
調査方法:インターネット調査 調査期間:2021年7月16日(金)~7月20日(火)
※調査結果の数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
<<調査サマリー>>
・外出時のマスク着用率は95.9%。マスク生活2年目の現在、多種多様なマスクが発売されているがマスク生活の快適度は昨年の夏とほぼ同等。
・マスク生活1年目だった昨年の夏、熱中症の危険を感じた方は48.3%。そして今年、すでに熱中症の危険を感じたことがある人は、42.4%も。
・熱中症にならないように「マスク」に工夫をしている人は4人に1人以上で、工夫しているポイントの第1位は「通気性」。若い人ほど「マスク」を工夫している傾向があった。
・筋力低下で熱中症リスクが高まると言われる中、コロナ禍では4人に1人以上が運動量が減ったと回答。また運動習慣があっても適切な運動量を確保できているのは半数程度。
・マスク着用時の水分補給量が足りているのはわずか1.4%。昨年と同様、約9割が十分な水分補給ができていない。その中では若い人ほど水分補給ができている傾向。
・「マスク」に工夫している割合、水分補給量ともに、全年代で40代が最も少ないことが判明。
■マスク着用に関する意識調査
・外出時に、マスクは着用しているのは95.9%。
・今年のマスク生活の快適度は10点満点中3.3点。昨年の夏の満足度とほとんど変わらない結果となった。
■今年の熱中症対策について
・4人に1人以上が、熱中症にならないように「マスク」に工夫をしている。
・年代別で見ると、若い人ほど「マスク」を工夫している傾向だが、全年代で40代が最も工夫していない結果に。
・熱中症にならないようにするために「マスク」にしている工夫第一位は「通気性のいいマスクをする」こと。
■今年の熱中症対策について
・昨年の夏、熱中症の危険を感じた方は48.3%。そして今年、すでに熱中症の危険を感じたことがある人は、42.4%も。
■水分補給に関する実態調査
・具体的な熱中症対策、第1位は昨年と同様「こまめに水分補給をする」。
・夏の外出時の水分補給についても昨年と同様「ペットボトルを購入または持参」に続いて、「マイボトルを持参」が半数近く。
■コロナ禍の運動週間に関する実態調査
・コロナ禍では4人に1人以上が運動量が減ったと回答。
・熱中症リスクを考慮すると、週1〜2回以上の運動習慣がベター。運動習慣があっても適切な運動量を確保できているのは半数程度。
■マスク着用時の熱中症を防ぐために必要な一日あたりの水分摂取量と摂取頻度、運動習慣について
今回の調査で、コロナ禍では運動量が減った人、また運動習慣がある人でも4割以上の人が定期的な運動量ができていないことが明らかとなりました。最近では、運動量の低下と熱中症リスクに相関関係があるといわれています。
そこで熱中症リスクを下げるために必要な運動量や、熱中症に有効とされる必要な水分摂取量と頻度をテレビや雑誌などでも活躍されている医師・工藤孝文氏に伺いました。またその上で、実際にどのくらいの方が適切な水分補給を行えているのか調査しました。
- 工藤先生からのコメント
筋肉は約65%の水分でできています。運動量が低下し筋肉量が落ちると、水分不足になりやすく、熱中症リスクが高まります。筋力低下を防ぐためには週1〜2回以上の定期的な運動が効果的です。
また体重1kgあたり30㎖~40㎖を推奨しています。
体重50kgの女性だと1.5L〜2L、70kgの男性であれば2.1L〜2.8Lの水分摂取が必要です。しかし、コロナ禍ではマスクをしている分、呼気で体温が上昇しやすい傾向にあります。夏場は目安として3L飲まれるのが望ましいかと思います。 また水分摂取頻度は「30分に一回程度」が望ましいです。
また外出先での水分補給はもちろんですが、家にいる間の水分補給も不可欠です。こまめに水分補給をするようにしましょう。
▼工藤孝文先生 プロフィール
工藤 孝文
内科医。統合医療医。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック:
福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を担っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症・肥満症などの生活習慣病で、また、西洋医学と東洋医学合わせたハイブリッド治療に定評がある。NHK「ガッテン!」日本テレビ「世界一受けたい授業」フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。厚労省が推進している『健康のため水を飲もう』をスローガンに水と健康の基本情報の啓発活動にも力を注いでいる。日本内科学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指定医。
- 75.9%は熱中症防に有効とされる「こまめな水分補給」ができている一方、「水分摂取量」は約9割の人が不足していることが判明。
■水分摂取の量と頻度
・熱中症に有効とされる1日あたりの水分摂取量は約3Lである一方で、1日に3L以上摂取できている人は全体でわずか1.4%。約9割が水分補給量が足りていないことが判明しました。また年代別で見ると、若い人ほど水分補給量が多い傾向だが、全年代で40代が最も水分補給量が少ないことが判明。
昨年も、3L以上水分補給ができている人はわずか3%でした。今年も水分補給量が足りている人は数%にとどまる結果となりました。
・熱中症に有効とされる1日あたりの水分摂取頻度は30分に一回以上ですが、 30分に一回以上摂取できている人は全体でなんと39.4%という結果になりました。