
キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」は12日、「冬のキャンプ動向(20年12月~21年2月)」の調査結果を発表した。
以下、データ出典:2021年2月末時点 キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」データ
20年12月~21年2月 冬キャンプの傾向
緊急事態宣言下にも関わらず、新規登録者数や一施設あたりの平均予約件数において、前年を上回る伸びがみられました。プラン別では特にテントサイトの伸びが顕著でした。
■一施設あたりの平均予約件数
1月は緊急事態宣言の影響でキャンセル率も高く、一時伸び率が落ち込みましたが、2月以降は天候に恵まれたこともあり、再び大きく伸びています。
■プラン別予約件数
秋に引き続き、冬にかけても屋外の風通しの良いテントサイトが非常に伸びています。
12月まではGOTOトラベルキャンペーンの影響で室内で暖かく過ごせるグランピングや箱モノも好調でしたが、1月以降はGOTOトラベルキャンペーン停止の影響でキャンペーン経由の予約のほとんどがキャンセルとなり、伸びの鈍化がみられました。
■「なっぷ」新規会員登録者数
夏から新規登録数は大きく伸び、GOTOトラベルキャンペーンや安定した天候にも恵まれた9月~12月は前年比200%越えとなりました。1月以降はGOTOトラベルキャンペーンの停止や緊急事態宣言による影響を受けながらも、前年比約160%でした。昨今のキャンプブームが引き続き盛況であること、またwithコロナ社会における新しいレジャーとしてキャンプが定着したことがうかがえる結果であると考えます。
冬キャンプ好調の3つの要因
オフシーズンともいえるこの時期も好調を維持していた背景には、以下の3つの要因が考えられます。
- 昨今のキャンプブームを受け、予約が見込めるとして冬季営業する施設が増えている
- 冬でもキャンプが楽しめる高機能なギアやアイテムが各メーカーからリリースされており、冬キャンプ自体のハードルが下がった
- 冬の過酷な環境下においてもキャンプを楽しむソロキャンパーや大人だけのグループキャンパーが増えている
コロナ禍におけるキャンプ場の対策とユーザー傾向
withコロナにおいて安心安全なキャンプを楽しめるよう、キャンプ場は様々な対策をしています。また。ユーザーにおいても、コロナ対策を意識した、例年とは違った傾向が見られます。
■キャンプ場の対策
・人数や同行者、居住地による受け入れ制限 1グループの人数を制限、同行者を限定、緊急事態宣言発出地域からは受け入れない、など施設に応じた受け入れ制限を行っています
受け入れ制限の一例(「なっぷ」キャンプ場情報ページでの案内文より抜粋)
「緊急事態宣言が出された地区の方はご来場を控えていただくようお願い致します」
「グループでのご来場は控えていただくようお願い致します」
「コロナ感染拡大防止対策として、1コテージ1家族さまでのご利用とさせて頂いております」
「ご友人ご家族と複数ご家族で同一コテージに泊まれません」
・Camp Distanceの徹底 「なっぷ」の策定した、新型コロナウイルス感染拡大防止と安心して楽しめるキャンプ場作りのための基本方針である「Camp Distance」(※)を遵守した運営を行っています
※参考
2020年6月21日配信プレスリリース
安全安心なキャンプ体験を楽しんでいただくために キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」、基本方針「Camp Distance」および7つのガイドラインを策定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000007764.html
■コロナ禍におけるユーザー傾向
・前もって少し先の日程で予約するユーザーより、直前に予約するユーザーが例年よりも多く見受けられます。緊急事態宣言の影響もあり、状況をみながら予約するユーザーが多かったものと考えられます。
2021年3月~5月のキャンプ動向見通し
これからキャンプのオンシーズンに差しかかることもあり、今後、緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスの感染が減少していけば更なる盛況が期待されます。またGOTOトラベルキャンペーンが再開した場合、昨年の8月~12月同様、キャンペーン適用対象である箱モノとグランピングの予約が大きく伸びると予想されます。
一方で、緊急事態宣言が春休みまで続いたり、昨年のようにGWに感染が急拡大した場合、
予約のペースが鈍化したりキャンセル数が増えることが懸念されます。